Patchwork Dream

随時、記事の加筆・修正または再掲載します。

癒されたい時に聴く女性ボーカル作品10選②

少し気付いたことがあるが、80年代後期から90年代初期にかけてヒット曲を出した謡曲女性ソングライターの楽曲はどうやらガンダムの挿入歌に用いられることが多い傾向にあり、もれなく癒し系のバラードが多い。たとえば、本記事では彩恵津子や椎名恵がそれに該当する。

1.葛谷葉子『Music Greetings Volume One』

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「TRUE LIES」からキックの入りが心地良いチルなR&B。シティポップみたいな雰囲気があって、2000年前後って感じがする。こういう音楽、ダイエーとかSEIYUの複合施設の100均とかの店内で流れてたイメージ。

2.今井美樹『flow into space』

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全面的に久石譲がプロデュースに関わっている本作。作曲とアレンジを久石が担当した「永遠が終わるとき」は歌謡曲チックで昔の昼ドラの挿入歌のような雰囲気。

3.比屋定篤子『ささやかれた夢の話』

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70年代の矢野顕子荒井由実を彷彿とさせる「まわれ まわれ」を開幕に、ボサノヴァチックな「雲がふたをしてしまう前に」など、若干渋谷系を感じる。

4.彩恵津子『Passiō』

Etsuko Sai – Passio

「Airport Dance」からオシャレなシティポップで、伊勢丹とか大丸とか老舗百貨店で流れてそう。「狼ガール」は中毒性高いし、久保田利伸が参加している「永遠のモーニング・ムーン」とか『Off The Wall』期のマイケル・ジャクソンみたいでカッコ良いソウル。その後の「水辺の恋の物語」もしっとりした雰囲気で美しい。

5.尾崎亜美『10番目のミュー』

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アニメの挿入歌のようなバトルチックな「Dragon Ride」。コミカルな雰囲気の「あまのじゃくにきをつけて」。爽快感のある「ここが楽園」。全体的には落ち着いたバラード調のものを基調にしてる印象。

6.椎名恵『蒼の時刻(とき)』

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イントロが最強すぎる「愛は眠らない」から入り込める。表題曲はシンセの勢いあるイントロがサスペンスドラマの挿入歌のようで、中身はゆったりとしたバラード調。「忘れないで」も同じく昼ドラっぽい雰囲気のサウンドで、80年代後期から90年代初頭の歌謡曲っていう感じがしてエモい。シティポップのようなブギの「そうするかもしれない」も90年代初頭っぽい感じがして最高。ボーカルの声がやっぱり良い。

7.間宮貴子『LOVE TRIP』

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最初で最後の唯一のアルバム。ジャケと内容の雰囲気がマッチしている。表題曲から80年代っぽいジャジーAOR。落ち着ける所見つけたって感じのサウンド

8.加藤いづみ『星になった涙』

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シンプルな伴奏故にボーカルの鮮明でクリアな声が映える。ギター、ピアノやストリングスでシンプルにアレンジされたメロディもノスタルジックな雰囲気でエモい。「想い出がいっぱい」とか当時のアニソンっぽい。音もボーカルも惹き込まれる。

9.ゆいこ『結晶』

結晶 Yuiko ゆいこ

Windows起動音のようなイントロの「雨」からイーサリアルな雰囲気で、なんとなくG‐Schmittのような、元ちとせのようなボーカル。「架空の空」はインダストリアルな雰囲気のトラックで攻殻機動隊っぽい。全体的に菅野よう子っぽい作風。アサヒビール「穣三昧」のCMで起用された「陸の人よ」は平沢進作曲(坂田四郎名義)。「セミ」とか実験的でいきなり驚く。

10.池間由布子『My Landscapes』

My Landscapes

全体的にアコースティックなサウンド金延幸子っぽいフォーク感。「明るい窓」はタイトルに反して暗く、純和風なフルートの音色が艶めかしい雰囲気。「あなたの風景になりたい」は少ない音数でピアノの音色とボーカルが映える。温かい我が家に帰ってきたみたいな作品。

 

以上。