☟下記HASAMI GROUPの青木氏が選出した昨年のベスト曲の選出に影響を受けて、選出もそこでランクインした楽曲作品が多いが、令和の時代にこのサウンドが生み出されていることに感動を感じざるを得ない。
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1.OWC『私の生活』
表題曲から2010年前後のポップスのような雰囲気があって最高だし、反して女性ボーカルがウィスパーボイスなのも良い。スリーピースの質素な感じがまた生活感が漂っていて良い。「密やかに変身」も赤い公園やチャットモンチーの持つグルーヴィさがあって楽しい。ラストの「存在」もシンプルながらエモいラブソング。
2.みいらみさと『心霊ノート』
タイトルにあるように死や呪いに関する内容が多く、全作曲をアーバンギャルドのおおくぼけいが手掛けた。「セピア色の呪い」は歌謡曲チックでおしゃれな雰囲気。かと思えば「ショッキングピンクの女」はビッグビート風のBPM早めの作風でアップテンポ。聴いていて気分がふさがるようなことは無いが、どこかノスタルジックな感じ。
3.LOCHRO『disk02』
1曲目の「猿芝居 (feat. EL the BLUE) 」から、もしGLIM SPANKYがKING GNUを歌ったらこんな感じだろうなって印象。ラップが印象的な「灼」もカッコ良いし、サビがグランジみたいな感じでキラーチューンだしスラップベースも良い。ガラッと印象の変わるバラード調の「追憶」がラスト。
4.せだい『Underground』
ものすごくエモいバンド。どの曲もノスタルジックで、eastern youthのような情動的なボーカルに、くるりのような色彩豊かな伴奏。「seasons」とか最高。
5.Aliens『First Contact』
新しいはずなのになぜか懐かしい。HALCALIとかガールズラップってエモい。トライバルなビートを刻む「India」もイントロから惹き込まれるし、タイトルの割にミディアムテンポな「Break Beats」とか00年代のネットミュージックみたいなインディーズ感。
全体的に、声が小山田圭吾で歌い方や雰囲気が小沢健二の1人パーフリのような作品。楽曲の感じはthe pillowsやフジファブリックのような黄昏感がある「Doze」に、渋谷系っぽい「逃避行に行きましょう」(どうやらパーフリのオマージュ)。
7.AKASAKI『AKASAKI - 2024』
TikTokで流行りそうな今時なサウンド。「Bunny Girl」の中毒性が高い。歌謡曲のような雰囲気の「今夜は君と」は何となく「ルビーの指環」を彷彿とさせる。ラストの「波まかせ」はシティポップ調のイントロが素晴らしい。どうやら親からスマホを没収されたことをきっかけにギターを弾き始め、そこから作曲を始めていったようだ。
71年作。ザ・タイガースやザ・スパイダースなどといったグループサウンズの沢田研二、萩原健一がツインボーカルとなったバンド。「サンデー・ドライバー」とか短いが、洋楽のような雰囲気でカッコ良いサウンド。「花・太陽・雨」は隠れた名曲。
9.TORO『幸です』
表題曲「幸です」は癖になるフレーズ。「BOW」は疾走感が素晴らしい。以降はミドルテンポな「Close to me」とか00年代っぽくてエモい。
10.鈴木実貴子ズ『あばら』
ナンバーガールやイースタンユースのような雰囲気の女性ボーカル。熱い「ファッキンミュージック」はバラード系ながらも力強いボーカルが最高。
以上。