1.Schorsch Kamerun『Der Mensch Lässt Nach』
クラウス・ノミの演劇的ステージ要素とTGのインダストリアル感が相まったような作品。「Unabhängigkeit Ist Keine Lösung (Für Moderne Babys)」は普通の楽曲っぽい感じ。伴奏はドローンのような低音に主張しないビート。ピアノやクラリネットなどのクラシカルな要素がありながらもほぼ語りのようなボーカルが乗っているところを含めてもジェネシス・P・オリッジっぽい。
2.Zeitkratzer & Terre Thaemlitz『Electronics』
ジャンルが不明過ぎるが、若干フリージャズのような感じもする。電子音楽系の実験的作品だろうが、Fenneszやアルヴァ・ノトのもっとアングラな感じと捉えたらよいのか。それよりはもっと電子音楽黎明期のミュージック・コンクレートとかの時代の作品に近い印象。
3.Andrew Pekler & Giuseppe Ielasi『Palimpsests』
全体的に空間に奥行きがあるサウンドで、アンビエントやフィールドレコーディングのような雰囲気。洞窟内の沼みたいなパーカッションの中でシンセが反響する「Paros」に、緊張感のあるシンセが響き渡る「Piombino」。トレモロのようなピアノの「Ravenna」でラスト。
4.Various『Electronic Music Winners』
70年代中頃の作品だが、クラシカルな電子音が散りばめられていて最高。Paul Lansky「Mild Und Leise」とか18分もある。
5.John Bender『I Don't Remember Now / I Don't Want To Talk About It』
落ち着いた雰囲気のDAFやTGといった感じで、シンセサイザーによるノーウェーブなテクノポップって感じ。
6.Controlled Death『Symphony For The Black Murder』
Masonnaことマゾ山崎によるプロジェクト。ブラックメタルっぽい印象で、反響する過激なノイズが暴力的かつクールな印象。
7.ANNE LA BERGE performed by MAZE『RAW』
ジャケットがクリアで面白い。ピアノやクラリネットの音色とスポークンワード。ギターなどのアコースティックな音と電子的なSEやノイズが融合し、インタラクティブな作品となっている。ビジュアルプログラミング環境である「Max」のパッチを用いてランダムに音楽サンプルの再生、演奏の組み合わせの出力をし、形作られている。
8.Various Artist『Electronic Music, 1964』
精機製作所のような小さいノイズが響き渡る「Study No. 1」からスタートし、オープンリールで遊んだような「Bowery Bum (Visual Study No. 3 After Jean Dubuffet)」に、アルバム全体を通してまだポップさのある「Variations for Flute and Electronic Sound」を含めた30分強。
9.Jan Steele / Ziz ! Ensemble『Desert Island Dusks』

ダブからガムランのような音楽。ジャズや教会音楽めいたものまであり、チャクラが開けそうな雰囲気。
10.Lea Bertucci『Acoustic Shadows』
何かこれから大きな式典が始まるんじゃないかってオープニングセレモニーの雰囲気をずっとやってる感じ。フィールド・レコーディング要素もあり、屋外で演奏しているような臨場感があることでより一層屋外イベントの大規模感を演出している。
以上。