割と山塚アイ、ボアダムス関連のリミックス多めになってしまった。
1.Kraftwerk『The Mix』
ある種ベスト盤と言っても良いセルフリミックス盤。オリジナルよりスッキリして聴きやすくなっているし、ポップな感じになっている。「Home Computer」のイントロのSEが癖になる。
2.Merzbow『Scumtron: Tribute to Merzbow』
Merzbow楽曲のリミックストリビュート作品。JimO’rourke「House Of Kaya」のグリッチのような美しいリミックスに、Autechre「Ecobondage [Ending] Ae Remix」はIDMに仕上がっていて、Bernhard Günter「Untitled II/1996」は小さ過ぎて聞こえないくらいのドローンノイズに仕上がっている。
3.EY∃『RE...REMIX?』
リミックスという名目で音素材を集めて好き勝手やってる雰囲気の作品。トライバルなビートにボアダムスのような太陽崇拝トランスなシンセ音。謎のヒーリング効果でトランスできる。
4.上野洋子『e-Mix』
上野洋子『Voices』とZABADAK『桜』の楽曲をリミックスした作品。P-MODELの平沢進、福間創がリミックスした「アジアの花」はビートの無いニューエイジ的アレンジになっていて、平沢進『Aurora』っぽい雰囲気。「五つの橋」はボイス部分を福岡ユタカが担当しており、民族的な無国籍感が増している。「SALLY」は福富幸宏による9分越えのハウスミックス。
5.COPPE'『( -)tweakend』
下記のジャズ作品『(UN-)TWEAKED』をエレクトロにミックスしたアルバム。ジャケはデザイナーズ・リパブリック。「Fever (AtomTM Remix)」から音が不思議な雰囲気で最高。実験的かつ先鋭的なエレクトロ・ジャズに仕上がっている。
6.槇原敬之『Love Calls From The Digital Cowgirl』
下記のリミックス盤。ダンサブルなクラブサウンドに仕上がっていて、洋楽さながらのハウス作品になっている。冒頭「Cowboy」(Towa's Elektric Vibe)のTOWA TEIリミックスがファンキーで最高。本場シカゴ・ハウスを感じる冨家哲の「I'm Not Gonna Fall In Love」(St Newborn Album Mix)リミックスも軽快。「Limit's Of Love」(Vinylla Mix)もシンプルながらにクールな印象のハウス。ダブミックスの「Secret Heaven」(X-Trac Mix)も良い。
7.Various『衝撃のUFO -衝撃のRemix-』
下記記事にもピックアップした『衝撃のUFO』のリミックス盤。ビートが付加されたことで90年代のモンドっぽいチープなラウンジ的クラブミュージックに仕上がっている。Tagomagoリミックスの「銀色通信」はBPM早めのビートがグルーヴィなテクノに仕上がっている。Gnu「また来て円盤」はリミックスというより新譜。
8.Mogwai『Kicking A Dead Pig : Mogwai Songs Remixed』
全体的にアンダーグラウンドな雰囲気のディープなテクノに仕上がっている。ディープ・ハウス、IDM、インダストリアルなどの雰囲気で完全にクラブサウンドになっている。原曲不明な雰囲気。「Like Herod (Alec Empire's Face The Future Remix)」はどこか不穏な空気感を纏っている。
9.OOIOO『Shock City Shockers Vol. 2 - OOIOO Remix』
下記まとめでも触れた『Shock City Shockers』のリミックス盤。オリジナルのスカム感、粗さが無くなって普通にトライバルでヒーリングなトランス作品になっている。Woodmanの「Unu (Underground Neighbors And U Re-xxx)」も「Ah Yeah!, 1000Frogs And 3Suns In A House (1000.F.O.T.O.S.)」もゆるやかで最高なグルーヴ。全体的にはクラブっぽいサウンドになっている。
10.Boredoms『Rebore Vol.2』
1時間近くBOREDOMSの楽曲をシームレスにDJ Mixした作品。リミックスというよりDJ Mix作品。高揚感高まる『Super Are』の開幕から、本家より聴きやすく、本家のトランスできる最高の部分のノンストップミックスなのでずっと気分が良い。
以上。