1.Sunmundi & Āthmaan『Midnight Oil』
イスラム系の伝統音楽のようなバックトラックにラップが乗っかっている。ビートがない上でひたすらラップしてるのが斬新。
2.Vigro Deep『My House My Rules』
南アフリカ出身のDJの作品。トライバルなパーカッションとメロディのディープ・テクノ。アフリカにクラブがあったらこんなサウンドになるだろうという作品。
3.Tom Waits『The Black Rider』
全体的にアヴァンギャルドな雰囲気が感じ取れるが、海外の前衛芸術を集めた美術館を彷徨うようなオシャレさとトリッキーさを堪能できる。ノイズとオーケストラが錯綜するような作風の中で、ブルースを密かに感じ取る美学のある作品。
4.JPEGMAFIA X Danny Brown『Scaring The Hoes』
体感日本語のサンプリングが多いし、ビートが一定ではなく途中で全く違うビートが必ずと言っていいほど入っている。「Garbage Pale Kids」は日本のCMのサンプリングのようなものが使われていて、トラックがやばい。
ちなみにこれ
— ✨ (@memo23_jp) 2023年3月24日
どっから見つけてきたんだこんなネタ https://t.co/fNXDOeOtOF pic.twitter.com/3oJH1Qz74g
5.Lustige Mutanten『UnPop Deluxe』
ポップ・グループのようなパンク感とふざけた感じが最高。最近になってLPがCD化。遊びで作ったような感じが最高で、楽しげな雰囲気が作品から伝わってくる。ナゴムレコード作品のようなニュアンスでかつオシャレな感じが良い。
6.Renaldo & The Loaf『The Elbow Is Taboo』
The Residentsとかそっちのアヴァンギャルド系。コードやメロディというものはなく、リズムだけで成り立っているような作品。廃墟の奥から聞こえてきそうな雰囲気。不思議と怖くはないが不気味。
7.Shuren the Fire『my words laugh behind the mask』
アシッド・ジャズやlo-fiヒップホップとはまた違ったジャズを主としたサンプリングに日本語ラップ。ビートもジャズのビートを借用したようなテクノ的でない感じが良い。菊池成孔がヒップホップはジャズの孫と言っていたが、まさにそれが体感できる。感覚的にはジャズを聴いている気分だが、バイブスはラップだ。ビートが他にない唯一無二の感じが良い。
8.Prizes Roses Rosa『Burned Car Highway Light Volcanic』
のっけからVaporwaveにも似た波動を感じたが、少し音を聴いただけでタダものではないと感じられる。「Dying」の低音の鳴りと響き渡る音の圧倒的パワーに気圧される。The Avalanchesの比じゃない程にシリアスで聴き入ってしまう魔力とカタルシスがある。
9.The Soft Moon『Criminal』
「Born」からキックとベースの入りとギターのリフの鳴りが最高。Alec EmpireやATRを彷彿とさせるデジタルパンク。ミドル・テンポで重めのキックとディストーションとリバーブが全体に掛かっていてインダストリアル全開。
10.No Tongues『Ici』
かなりトライバルな雰囲気を感じるが、同時にクラシックも感じられる。中でも民族的な歌唱やインダストリアルめいたノイズがアクセントになってて最高。テクノらしい感じもあるが全体的にはアコースティックな雰囲気。
以上。