「昨日と今日」のイントロカッティングギター、全体的なグルーヴがカッコ良い。小山田圭吾が「尾崎豊みたいだった」と称したようだが、確かに渋谷系の尾崎豊のような雰囲気がある。「天気良み」の雰囲気も最高。2nd以降のアイドル的なポップスより1stの方がカッコ良さで言うと高い。
2.ESG『ESG』
元祖ドラムンベースとも言うべき、ドラムとベースの比重の重さ。ファンク・ヒップホップのような繰り返しのグルーヴで、低音と反してスネアの抜ける音が心地良いアクセントになっている。「Moody」「U.F.O」はやはり名曲。ビッグ・ビートやビートミートマニュフェストよりも早くにこのスタイルをやっていたのがある意味先鋭的。
3.Frankie Goes To Hollywood『Welcome To The Pleasuredome』
「Relax」やはり最高。ロックンロールとディスコの盛り上がり両方あるようなHi NRG的な作風。快晴の休日にどこか出かけに行く時に聴きたい。シンセでELO的なのにどこかカントリーを感じる。
4.David Bowie『Earthling』
前作『Outside』のインダストリアル的アプローチから一転、ドラムンベースやジャングルを多用したレイヴ的な作風となっている。「Little Wonder」から始まりを実感する。「Dead Man Walking」もShamenのようなレイヴ感がある。
5.どんぐりず『baobab』
「intro」のイントロ感から「powerful passion」の1日の始まり感。全体的にシティポップ的なアプローチとトラップビートが多く、前作と比較してクールな仕上がりになっていてクラブミュージック感が高まった。30分足らずの作品なので気が付けばあっという間に聴き終わってしまう。
6.Leon Lowman『LIQUID DIAMONDS』
シンセサイザーのアンビエントから始まり、アコースティックな目覚めの「Morning Sun」。以降ジャズ、ファンクをシンセで堪能。朝や昼の天気予報のBGMのような安心感がある。
7.中西圭三『Steps』
始まりから最高に明るくてポップかつ教育番組のような安心感がある。「Glory Days 」の希望溢れる感じに「You And I 」のWinkのような歌謡曲チックなムード。「Ticket To Paradise(remix) 」の底なしに冒険が始まるような気分の高まり。落ち込んでいる時に中西圭三は効く。
8.Manic Street Preachers『Generation Terrorists』
気分爽快な「Slash N' Burn」で開幕エンジンがつき、そのままのボルテージを維持しながらトッポのように最初から最後までエネルギーたっぷり。
9.MASS OF THE FERMENTING DREGS『ワールドイズユアーズ』
「このスピードの先へ」からもうすでに駆け出している。シューゲイザーのような音響系を基調にしてるものの美しい旋律。ナンバーガールとCorneliusが合わさったような作風。
10.Pearl Jam『Ten』
エディ・ヴェダーの声がハードロック的で伸びやか。ホールで演奏しているような音響。ロックだがリラックスしながら聴くことが出来る。「Jeremy」の力強いサビはグランジを感じる。
以上。