1.Asian Glow, Weatherday『Weatherglow』
シューゲイズ・ベッドルームポップアーティスト2人の作品。ハイパーポップな感じはあるが、どこか懐かしい90~00年代のエモのような雰囲気がある。眠れない夜に徘徊しながら聴くような作品。ベッド脇の窓から差し込む月明かりに慰められながら流れてくるだろうメロディがこの作品。
2.AssToro『assimilation』
trash angelsというSoundCloudのハイパーポップ集団の内のAsstoroのデビューアルバム。夜の公園を散歩しながら聴きたい作品。こういったラップ用のビートにオートチューンのボーカルが入るのはTohjiくらいしか知らなかったが、こういうのってラップになるんだろうか?
3.Ariji Joe『DESERTED』
Neo Soulという雰囲気で、夜遅くに灯るバーや酒屋の光を受けながら帰路について真っ暗な部屋で一服しながら聴きたい雰囲気。
4.TAMTAM『We Are the Sun!』
独特なラテン系のリズムでクラブチックな雰囲気がオシャレな作品。夜の銀座でウィンドウショッピングしているような気分に陥る。贅沢な夜を演出するための作品と言っても過言ではない。クラブで流しても違和感はない。
5.MONDO GROSSO『BIG WORLD』
月明かりが登る街を彷徨いながら聴きたい作品。大都会の中心で聴いても、都下の地下道で聴いてもマッチする洗練されたカッコよさとフィクションのおとぎ話のような夢が味わえる。
「Metro」のナンバーガール向井のギター、英詩に日本語が盛り込まれたカルチャー的な「Karaoke」はテンションが高ぶる。夜の東京という街を歩いて帰路につくときにしみじみと聴いて歩くと、ここは東京だなという実感が湧く。どこか上京して東京に溶け込んで都会色に染まっていく自分を俯瞰しているような感じになる。
7.七尾旅人『リトルメロディ』
「サーカスナイト」が最高過ぎるが、その他もアコギの弾き語りが子守歌のように落ち着いて聴ける。ただアコギとボーカルだけでなく、夏の夜風と静寂まで録音されているような不思議な感覚に陥る。曲の間に入る短い1分未満の楽曲が良いアクセントになっていて内面に確認するかのように訴えかける。
8.awendarap『melty black』
90〜00年代のオールドスクール的なJラップ。シンプルでジャジーなトラックにラップが乗っている。帰りの電車に揺られて聴くのも乙。
9.Bryan Cherry Band『Now You Know』
ブラックミュージックの極みのような作品。プログレ的な雰囲気のある「The Raven」、イントロギターリフが癖になる「Aⅽt aFool」すべてが最高。
10.Dirty Beaches『Night City』
深夜徘徊のようにあたりの静寂が聞こえてくる。深夜どころかほぼ早朝くらいの人がいない時間の音楽という感じがする。表題曲から夜がテーマだろうが、人の気配が全くしない。深夜徘徊の自由さを訴えるようなアングラで実験的な作品。
以上。