PINK
— 双角 (@soukaku_jt) 2024年4月15日
福岡ユタカの声はクセになるんじゃあ https://t.co/WJmjOOOlen pic.twitter.com/jr2INzy6kT
80年代の伝説のバンド。皆さん知ってます?
BOØWY、米米CLUB…いろいろありますけど、無国籍サウンドで伝説を築き上げた唯一無二のバンド、PINKってご存じですか?
僕、この前電車に乗ってたんです。こう、立ってつり革を掴む感じで駅着くまでじっとしてたんです。その時ね、なんか胸のあたりが痛くて「ああ~、はよ駅着かんかな」って思ってたんです。そしたら後ろから「ヘーイヤレーロトティーヤ ヘーイヤレーロトティーヤ」って、声が聴こえてきたんです。なんか抑揚があって、日本語でもない、どこの国かもわからん聞いたこともない歌だったんです。はっきり聞こえてくるから「何や」と思ってパッと振り返ったんです。そしたら、なんと、これホンマですよ。あのPINKの福岡ユタカがドア付近でこっち見ながら歌ってるんですよっっ!!!!
これ、マジなんです、マジなんですよっっ!!!!
☟実はこのシオノギの動脈硬化警告CM、作詞・作曲が福岡ユタカなのである。
「夜礼御戸手矢」
歌唱:武田カオリ
作詞・作曲:福岡ユタカ
PINK
■PINK『PINK』
福岡ユタカ率いるPINKの1st。色は抑えられている雰囲気で、初期ユニコーンや米米CLUBのような、シンセと音響効果を使ったクールなバンドサウンドという印象。「RAMON NIGHT」はやや色が感じられる。ラストの「人体星月夜Ⅱ」は寝る前に聴きたい素晴らしいリラックス曲。
■PINK『光の子』
『AKIRA』の挿入歌候補だったとされる「光の子」は躍動感のあるトライバルなビートにSEで、まさにケチャやガムランの山城をポップにしたような雰囲気。「日蝕譚 -SOLAR ECLIPSE-」も渋いギターがカッコ良い。同じく躍動感がある「Don't Stop Passenger」もサビのタイトルフレーズが心地良い。最高のヒーリング・バラード「LUCCIA」でラスト。
■PINK『CYBER』
ブライアン・フェリーのようなライド感のある「TOKYO JOY」に、ミドルテンポとリフが癖になる「Dr.MIDNIGHT」。ヒーリング・バラードの「熱砂の果て」に、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのような「FIRE」。
■PINK『PSYCHO-DELICIOUS』
またしても最初の「Body And Soul」から鼓膜を掴まれる。全体的に何となくアーバン・ダンスっぽい。シンプルなシンセの「Scanner」はユニコーンみたいなピコピコしたトラック。「Slip Into Fire」はオブスキュアなヒーリング系トラック。
■PINK『DAYDREAM TRACKS』
「ZEAN ZEAN #0」はオリジナルと比べてある種原曲に近いデモ的な簡素な雰囲気。ドラムのビートロック感が無く、ポスト・パンク的な緩さ。「MOONSTRUCK PARTY (荒野の七人)」は西部劇『荒野の七人』のテーマのカバーでインスト。東宝映画『チ・ン・ピ・ラ』主題歌の「PRIVATE STORY」はシティ・ポップのような落ち着いたグルーヴ。メジャー・デビューシングルの「砂の雫」は結構グルーヴィでサビがカッコ良くて中毒性がある。
■PINK『RED & BLUE』
福岡以外のメンバーが多く作曲・歌唱しているためか、バラエティに富んだ感じの作品が多い。立花ハジメやパール兄弟のような雰囲気。福岡の「水の絆(Tide)」はケチャのようであり、ワールドミュージックのようなアンビエントに仕上がっている。
リミックス
■PINK『FINAL MIX』
リミックスというより編曲(アレンジ)という印象。むしろどれもオリジナルより聴きやすくなっている。「SOUL FLIGHT(REMIX)」はベースの低音やダブのようにボーコルやコーラスが反響するのが良い。「SHADOW PARADISE(REMIX)」もスッキリしたアレンジで聴きやすい。間奏のシタールの音がインドを彷彿とさせる。「LUCCIA(REMIX)」はイントロから幻想的な雰囲気でアンビエント感が増している。「HIKARI-NO-KO(REMIX)」はスクラッチのようなイントロから、ダブのような箇所があったりヒップホップ的な印象。
ボックス
■PINK『PINK BOX』
これまで上記で紹介してきたすべての盤がセットになった7枚組BOX。定価で一度に購入するならこれを買ってしまった方がお得。ただ7枚目(途中まで一部は『DAYDREAM TRACKS』と同じ)がレア・トラック集となっていて、未発表曲が収録されている。今や完全生産限定のため手に入らない。
ソロ
■福岡ユタカ『Calling~YUTAKA FUKUOKA THE LATEST BEST』
00~02年までのニュースステーションのテーマ曲「NS2000」とそのリミックス版「NS2001」はハナモゲラ語ではあるが、どこかの国の民謡的な無国籍感を堪能できる。その無国籍感は全体に渡って繰り広げられており、トリップホップ的な「家路」でも堪能できる。
■ホッピー神山『音楽王』
日本人アーティストでジョージ・クリントンとタッグを組んで作品をリリースしたのはこの方ぐらいでは?
ジャケのおふざけ感と最高のタイトル。ただゲスト陣がジョージ・クリントン、メイシオ・パーカー、カーティス・キングJr、P-Funk Horns、マーク・リボットなど豪華すぎる。埋もれていてはいけないはずなのにアングラ。しかも1stソロアルバム。
以上。