1.TeaGirl『58 Inch Impalement』
古いパソコンを使って作ったようなジャケに、全体に渡るノイズ。全体に渡って10分にも満たないた。ギターを使っているであろうノイズに、そもそも何語かもよく分からないデスボイス以上にノイジーなボーカル。尻切れトンボに曲があっという間に終わる。アーティストの出身が北朝鮮の平壌なのも謎。
2.Kräldjursanstalten『Voodoo Boogie』

スウェーデン語のポスト・パンク的なロック。「Minst Värst」とかカッコ良い。
3.Chris And Cosey / The Creative Technology Institute『Trance』
「Cowboy In Cuba」からシンセを前面に出したインダストリアル。キャッチーではないがリズミックな感じでDAFから激しさを除いたような雰囲気。
4.リリィ『Dulcimer - Nothing By Mouth = ダルシマ <なにも伝わないで>』
ハスキーボイスがカッコ良い、70年代フォーク、サイケロック。前半はフォーク色が強いが後半からサイケな雰囲気が強くなってくる。「パイプ・ラブ」がカッコよすぎる。次曲の「心が痛い」も劇のような展開でサイケ。「朝」も「りんごを食べないで」もプログレのような雰囲気。
5.LEENALCHI『SUGUNGGA』
韓国の口承伝統芸能、パンソリの詩節を歌うオルタナティブ・ポップ・バンド。ミニマルなリズムが癖になる「Tiger is Coming」はニューウェーブっぽい雰囲気。今風のインディなトラックに民謡的歌唱が乗っかったモンド的作品。ジャケも良い。
6.少年ナイフ『Rock Animals』

ニルヴァーナのカート・コバーンがファンだったという日本のガールズバンド。日本訛りの英語の歌唱が子供向けの優しい雰囲気で癒される。演奏も優しい。たしかにカーペンターズみたいな感じ。日本語歌唱の「Tomato Head」はグランジやオルタナっぽいサウンド。ラストがカッコ良い「Brown Mushroom」はドラムのリズム感が心地よい。
7.中塚武『Rock'n Roll Circus』
ビッグ・バンドのような「Countdown To The End Of Time」に「Johnny Murphy」。リフが中毒性のある「On And On」。バラード的な「ぼくらの世界 (You And Me And The World)」の後のラスト「Circus (Set Me Free)」のノリノリな感じが最後の最後に盛り上がる感じで最高。
8.Sigue Sigue Sputnik『Flaunt It』
Future Funkのようなジャケだが、サウンドはクラフトワークのような電子的な感じで、内容はシンプルなPILのようなポスト・パンク。いかにもニューウェーブって感じ。「Rockit Miss USA」とか最初の方クドくて最高。
9.Subtle Tease『The Goings Of An Offer』
得体の知れない機械的なビートにエモーショナルなシンセを少々。それにヘタウマな歌が乗っかる「Overlooking Is」からスタート。暗い感じではないが不気味で魅力的。ふたを開ければ80年代中後期っぽいDIY的ハウスで、宅録かってくらい簡素。他もアングラめいたシンプルなニューウェーブ的作風。「The Goings Of An Offer」とか年代不詳な感じなのに謎にノスタルジックを感じる。「The Earthly Clods」もなんか気持ち悪い曲(誉め言葉)だし「Emplir」とかキモ面白い。
10.Playboi Carti『MUSIC』
冒頭「POP OUT」からシャウトのようなラップで最高。ビートはシンプルなトラップで、ジャケもシンプル。
以上。