1.Эдуард Артемьев [Eduard Artemyev]『Тепло Земли = Warmth Of Earth』
万博のセレモニーのような壮大で圧倒される「Who I Am!」とか音で聴く映画のような充実感。シンセサイザーが映える。
2.Picchio Dal Pozzo『Picchio Dal Pozzo』
夜ではなく昼過ぎや夕方にかけて聴きたいタイプのサウンド。オーケストラのような現代音楽風のサウンドでロックっぽくはない。 10分強ある「Seppia」はプログレっぽく開幕のイントロから惹かれる。
3.Le Orme『Il Leone e La Bandiera』
アニメのような雰囲気のあるプログレ。「L'alba della partenza」のピアノとシンセのパートなんてロボアニメやゲームのクライマックスのような展開でアガる。
4.King Crimson『Red』
「21世紀の精神異常者」の強烈的なジャケの印象が強いキング・クリムゾンだが、真っ黒ジャケに反して1曲目が「Red」。歌モノ「Fallen Angel」とかツェッペリンの「天国の階段」みたいな雰囲気でカッコ良い。「One More Red Nightmare」の歌が始まる瞬間の切り替わりが凄い。サイコ映画のBGMのような不気味で実験的な「Providence」。
5.Bonfire『Bonfire Goes Bananas』
オランダのプログレバンドであり、これはバンド唯一の作品。インストでジャジーなピアノのイントロから入る「Circle」。
6.Osamu Kitajima (喜多嶋修)『Benzaiten (弁才天) 』
マルチ奏者である氏の作品。琵琶や尺八といった日本の伝統楽器を用いながら洋楽的な展開を見せていく。ジャパニーズ・プログレって感じ。ボーカルのようなモノもあるが、浪曲のような、極めて日本を感じさせる仕上がりになっている。故にカッコ良い。昼前から電気を付けぬ暗がりの部屋、1人聴いてトランスする。
7.Michel Moulinie『Chrysalide』
唯一本作だけを残して消えたフランスのギタリストの作品。アンビエントなバックにアコギやディストーションギターの音色が映える。
8.Ozric Tentacles『Pungent Effulgent』
冒頭の「Dissolution」から引き寄せられ、徐々に盛り上がってくる感じの焦らしプレイが最高。唐突にスピード感・スペース感のあるギター・ベース・ドラムの炸裂。かと思えば「Phalarn Dawn」でスローテンポで民族的な雰囲気のあるイージーリスニング。
9.DADA『DADA』
ジャケがカッコ良い。「Perpetual Motion」のいきなり開始するスピード感とシンセサイザーを駆使したサウンドがテンション高まる。全体的にシンセサイザーを使ったサウンドで、冨田勲やウェンディ・カルロスのような現代音楽的な感じがある。同時に昔のプエステのゲームのバトルBGMのような雰囲気もある(メンバーの1人の泉陸奥彦はゲーム作曲家でもある)。「Jiro's Birthday Party」なんかは毛色が異なっていて面白い。
10.Osanna『Preludio Tema Variazioni Canzona』
イタリアのプログレバンド。「Preludio」を聴いて初めてNon Phixion「The C.I.A. Is Trying To Kill Me」の元ネタであることに気付いた。ロックではあるもののクラシックや現代音楽のような雰囲気も感じる。全体的にボーカルのほぼないインストモノ。全体的に30分強の短い時間であるのも良い。
以上。