The Jazz Tree pic.twitter.com/o2oxi6oyPd
— Melodies & Masterpieces (@SVG__Collection) 2024年8月22日
1.The Oscar Peterson Trio『We Get Requests』
「大将、ジャズ。」って言って出てきたらうれしい代物。ほぼカバーだが、サウンドがブルーノートのようなザ・ジャズってサウンドで心地良い。「イパネマの娘」カバー最高。
2.Chicago Underground Duo『Synesthesia』
ジャズと言うよりもはや実験音楽の類で、メロディなどなくただテープミュージックのようなドローンの「Tram Transfer Nine」から、アンビエントのような「Red Gradations」、ただパーカッションを鳴らしたりしているところから急にサックスが流れたりする「Labyrinth」。前半はまだサックスが鳴っていたり音楽的な感じがあるが、後半からアブストラクトな雰囲気へ変貌していく。
3.Hermeto Pascoal E Grupo『Pra Você, Ilza』
ラテンな雰囲気のジャズで、ジャケのような真っ白でシックながら温かい雰囲気のチルできる場所で聴きたい。何か一仕事終えて一息つきたい時に聴きたい作品。ほぼ人の声みたいな感じの何かしらの笛の音色が良いアクセントになっている。
4.Hugo Heredia『Mananita Pampera』
「Mananita Pampera」はフルートのみの楽曲で、次曲「El Beto」からはサンバのようなパーカッションと軽快なピアノも入り、パーティのような明るい雰囲気へ。サックスやトランペットなどのホーン系の部分をフルートが担っていて、後半テンポがゆっくりと変わる。
5.EABS『Reflections of Purple Sun』
ジャズってより、テクノとかクラブ系みたいなサウンド。かと言ってアシッド・ジャズとも違う。「Boratka」からインテリジェント・ドラムンベースのような雰囲気だが、次の「Flute’s Ballad」からアンビエント風の作風に。「My Night, My Day」は途中からビートが加わってIDMみたいな雰囲気に。
6.菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール『天使乃恥部』
全体的にジャズというよりクラシックや劇伴に近い。「京マチ子の夜」とか11分超。フラメンコのようなリズムで「色悪」とか椎名林檎みたいでカッコ良い。
7.John Lewis『Afternoon in Paris』
57年作。音質も相まって良い雰囲気。サクサクしたドラムに、軽快なピアノ。その上を走るサックスが最高。シンプルでありながら豪華な雰囲気で老舗高級ホテルのモーニングで流れてそう。
8.SLEEP WALKER『WORKS』
元MONDO GROSSOの中村雅人を中心に結成されたジャズバンド。アシッドジャズのような雰囲気で、クラブ・ジャズと言うスタイルのジャズを制作している。「ECLIPSE」とか良い。
9.Sergio Krakowski, Todd Neufeld, Vitor Gonçalves, Jards Macalé『Mascarada: Zé Keti por Sergio Krakowski Trio e Jards Macalé』
南国の熱帯夜を彷彿とさせるブラジリアン・ジャズ。海が見える空調の効いたスウィートルームで聴きたい。灰野敬二のような、デレク・ベイリーのようなアヴァンギャルドなギターとボイスの「Improvisação」。Disc2からはインストモノが多いが、ラテンっぽさが減り、アヴァンギャルドさが増した雰囲気。ブラジルはやはり危ないところだというのがわかる。
10.Mingus『The Black Saint And The Sinner Lady』
チャールズ・ミンガス最高傑作とも言われる作品。バレエの組曲として書かれたビッグバンド作品。ジャズのグルーヴが最高で4曲40分弱というのも程良い長さ。LPのB面に当たる「Trio And Group Dancers」以降が長い。展開もしっかりとあって、クラシックに近い感じがする。
以上。