1.齋藤誠一郎『2222album:qqqq』
ファンタジー系インダストリアルヒーリングミュージックっていう感じ。歌モノ、インスト共に最高。「咎めないで」は名曲。突然ディストーションのゲリラ豪雨に飲み込まれるが、気づいたらスッとその曲が終わってるなんて言う展開が多い。「カーテン、土、袋、自動(feat. plarg)」では車内アナウンスをサンプリングしており、イントロのアコギがエモい「雲丹セオリー 」は急にファンタジー系RPGのエンディングのようなサウンドに変わる。1曲が短いので30分足らずで聴き終えてしまう。作品としての完成度・充実度は高い。独特な雰囲気。
2.Whitelands『Night-bound Eyes Are Blind To The Day』
タイトルが『夜に縛られた目は昼も見えない』なのがカッコ良い。シューゲイザーはやっぱりエモい。オープニングでもありエンディングでもありそうな「Setting Sun」はふとモールや複合施設のBGMとして流れて聴こえてきて欲しい雰囲気。爽やかな感じだが、夜聴くとまた雰囲気が違って昼も夜も楽しめる作品。
3.原祥太『コンパクトユーモア』
シューゲイザーとアンビエントの要素を持つ音楽。大学生の時に少しの間学校を休んで遠出するみたいなエモさがある。快晴の空の下、1人で聴きたい。キリンジには醸し出せない1人の大学生の大学生活感がある。
4.HOGO地球『DOME TOUR』
良い意味で令和の作品とは思えない、10年代前後のような青い感じのロック。「薬局デート」「夜道」良い曲。こんな感じの曲を郊外の国道沿いを運転して友達とどこか遊びに行きたい。
5.atami『ATAMI』
音楽プロデューサー渡辺善太郎によるソロプロジェクト。キリンジやCharaをフィーチャリングしていてネオ渋谷系チックなラウンジになっている。冨田ラボみたいな感じ。
6.ろくようび『Quiz』
「めまい」は本当にめまいがしそうな複雑なビートに抑揚のない歌でNon Waveを彷彿とさせる。「魔法」もシャッグスみたいな歌唱で、Asa-Chang & 巡礼のような実験的雰囲気。
7.おしゃれTV「おしゃれTV」
ボップで初期のピチカート・ファイヴみたいな雰囲気があるが歌詞が今だと放送できない過激な内容。「踊るクエン酸回路」とかクエン酸とか生物の授業内容斬新すぎる内容。『NEO GEO』で「FREE TRADING」としてカバーされた「アジアの恋」はやはり名曲。
8.野田ユカ『カリブの夢』
表題曲から最高のシティポップだし、メロディもエモい。エンディングが波の音で次曲の「Summer Breeze」にそのまま繋がる。
9.Limonène『Sour Salty Realism』
最初2000年代のネオ渋谷系的なフューチャー・ポップかと思ったが、Future Bassのような10年代的なものもあって、Y2Kリバイバル的なサウンドもあるノスタルジックで懐古的な作品。
10.食堂ガール『Fall in』
横浜国立大学発の5ピースバンド。所属する横浜国立大学ロック研究会のサークル内スタジオでレコーディング、リリース。サウンドはUKロックぽい感じでシューゲイザー的だったりインディーズぽかったり。歌詞も英語。世界的に活動しそうな感じがする。
ーバンドを結成した経緯やバンド名の由来を教えてください。
新川:大学に入って、音楽を作りたかった。そして、そのためにロック研究会というサークルに入り同期からメンバーをさがしました。食堂ガールはその時にバンドが組むことができた人で集めました。
佐平:バンドを結成した大学サークルの部室が、大学の食堂地下にあるためです。
ー影響を受けたアーティストやバンドのルーツなどがあれば教えてください。渡邊:プリンスです。ギターを弾く時は独りよがりのギタープレイではなく、曲にあったメロディアスなフレーズを考え弾くことを第一に考えています。
佐々木:ビートルズ、クイーン、フリートウッドマックなどの60~70年代の洋楽から主に影響を受けています。
温かみがありシンプルながら、味わい深いドラムプレイ、ミキシングを目指しています。岡田:ブリングミーザホライズン。2000年代のニューメタルやラウドロックに主に影響を受けてます。
以上。