1.People In The Box『Camera Obscura』
音響系でシューゲイザー的だがRADWIMPSのような感じもする。音は洗練されてまとまっているのにタイトルは好戦的で内容も社会的な雰囲気。「スマート製品」クール。
2.パラダイス・ガラージ『実験の夜、発見の朝』
「僕は間違っていた」サビから狂気のシャウトとドローンノイズに驚く。全体的にギターウルフのようなディストーション感、粗さがあり、デス渋谷系じみている。
林田健司にしろ佐々木収にしろ、2000年前後のインディーズミュージシャン作品からしか得られない独特な趣やノスタルジーがある。岡村靖幸のように長いタイトルだが、ちょいオシャレな「鏡の前に立って自分を眺める時はできるだけ都合がいいんだ」に「チャイナ・カフェ」は隠れた名曲。「新しい世界」はORIGINAL LOVEのようなFLYING KIDSのような雰囲気。
4.神山羊『CLOSET』
アニメ『ホリミヤ』のOP曲「色香水」やはり良い。チップチューンのようなイントロのイントロにカワイイ・フューチャーベースっぽい「青い棘」も可愛らしくて良い。「仮面」も最高。
5.鈴木慧『週末の光と風』
リズムマシンとシンプルなシンセで作られた宅録チックなシティポップ。かえって近年のtinypopのような目新しさがあって今聴いても古臭さは感じない。シンプルでミドルテンポなのでリラックスして聴くことが出来る。
6.センチメンタル・バス『さよならガール』
「Sunny Day Sunday」は夏のはじまりと共に21世紀、2000年代の始まりを感じる。世紀を跨ぐ前後の作品はとてもエモい。「サイクリングビート330」も若さとフレッシュさ、スピード感。最高。
7.Yellow Studs『ALARM』
最近はこういうバンドあまり見ない。The Birthdayとザ・クロマニヨンズが合わさったような、チバユウスケのようなボーカルの最高に男が好きなロック。竹原ピストルのような男くさいロック。「脱線」の爽快さと勢いはブルーハーツさながら。
8.MUSEMENT『Song Pavilion』
2020年から闘病中であった元カーネーション・矢部浩志による感謝を込めた最新作。「MELODYLAND」から既に初期中田ヤスタカのような2000年代中後期辺りのテクノサウンドがノスタルジーを感じさせる。その実、楽曲は全て矢部による打ち込みでボーカルも合成音声。生の音が入っていないのに温もりが凄い。
9.paionia『PRODUCT』
「dominant」からクライマックスな名曲。くるりのようなキリンジのような感じだが、音響系っぽい雰囲気があり、ナンバーガール系統っぽくもある。2000年前後のネオ渋谷系っぽいバンドらしいエモさがある。
10.君島大空『映帶する煙』
中性的な歌声でメロウなバラードが繰り広げられる。「都合」では比較的アップテンポで崎山蒼志のような感じで、ビートやピアノの複雑さと軽快さが印象的な「回転扉の内側は春?」は長谷川白紙っぽい。
以上。