1.小室 哲哉 & MR.マリック『Psychic Entertainment Sound』
異色のコラボ作品であり、小室哲哉初のオリジナルのインストゥルメンタルアルバム。ニューエイジ的な作風だが、ラスト「Imagination -発光夢想-」ではMr.マリックがナレーションを行っており『ユリ・ゲラー』を彷彿とさせる。
2.細野晴臣『Naga』
主に90年代にドキュメント番組で使用された楽曲をアレンジしてアルバムにした作品。アジアンテイストで、アンビエントな仕上がりになっている。
3.Terry Riley『Shri Camel』
電子オルガンの煌びやかなサウンドとミニマルなループ音楽が心地良い。ジャケットのイラストも相まって瞑想向き。
4.Alejandro Jodorowsky『The Films Of Alejandro Jodorowsky: The Holy Mountain Soundtrack』
前半はケチャやガムランのような民族的・古代的な雰囲気のトラック中心で、後半はモンド系のイージーリスニングが中心。前半はお経のようなバックコーラスや呪術的なパーカッションが鳴っていて良い味を出している。
5.Mr. Soon『Places In Arizona』
ダウンテンポやトリップホップに近いリズム。アブストラクトでインテリジェンス・ドラムンベースに近いサウンドで1人籠って聴くのに良いサウンド。後半になるに従ってトライバルでアンビエントな雰囲気に変わる。夕暮れ時、路地裏とかで聴きながら彷徨えば様になる。
6.Tangerine Dream『Electronic Meditation』
普通にプログレ作品って感じではあるが、演奏に重点を置いたインストより作品でタイトルにも"Meditation(瞑想)"って入っている。サン・ラのような宇宙的なジャム感がある。
7.Akira Uchida『Kurayami』
田舎の夜道を歩いていたらふとお経が聴こえてきたような雰囲気の作品。おどろおどろしいものと言うよりはヒーリング的なアンビエント作品で、そのままどこかに行ってしまいそうな感じの魔力がある。
8.ELEH『Radiant Intervals』
ミニマルなドローン作品。シンプルなシンセの音がずっと続いてく感じだが、聴いていると時折音が変化していく場面に直面する。シンプルで単一な音なのがかえって丁度良い。
9.Alvin Lucier『I Am Sitting In A Room』
プールの後の数学の授業のような眠い時、薄れていく意識の中で語られる教師の授業のように、徐々に語りがくぐもって変化していく。初めは普通に何かを語るリスニング形式の講座のような音声だったのが途端にマンホールの中に落ちたように変なリヴァー部が掛かった音声に代わる様はアナログホラーそのもの。
10.Charlemagne Palestine『God Bear Archives 1』
造形作家の実験的なダークアンビエント作品。展覧会で流れてそうな雰囲気。曲によっては少し高音がキツい箇所もあるが、全体を通してドローン的なアンビエントサウンドが続く。
以上。