世相もあるが、実際のユーザーエクスペリエンスによらずに世間体の評判やバッシングのために利用されるのもレビューである。
このタイミングで、7月8日に新規オープンしたばかりのビッグモーター岐南店。どういうわけか、オープン直後からグーグルマップのクチコミに星5の評価だけが多数投稿されてる。最近になって星1が拮抗しはじめた。https://t.co/Dwe8tChXxx pic.twitter.com/QIq6M7DyKs
— よごれん (@yogoren) 2023年7月19日
さて、前回でもあるラーメン屋を取り上げたが、今回でも下記のようにラーメン屋に関するレビューから始まる。
寛容すぎる pic.twitter.com/8Zk62OwXX4
— 喃語ネイティヴ (@Vav_V_vaV) 2022年12月4日
―――二郎系ラーメンはウエストコーストラーメン(ギャングスタ)
ウチもレベルの高い合格点をオールウェイズ出せるようになりたい pic.twitter.com/gbQIirmvfA
— ラーメン二郎亀戸店 (@jiro_kame) 2016年10月11日
「レベルの高い合格点をオールウェイズ出してくれる」で有名な二郎系だが、店内でのルールの取り決め、回転率、出されるラーメンの量が想定を超えていたなど、いろいろと敷居が高いように見られるラーメン系列だが、ここではある二郎インスパイア店でのやり取りが物議を沸かしていた。
二郎系とかいう店員も客もラーメンの見た目も全てがキモい奇跡の環境 pic.twitter.com/WvtbfGh5tb
— あ き 🍀 (@aki_11060) 2023年4月22日
二郎系は毎日食べたいわけではないが急に滅茶苦茶食べたい衝動が起こる究極のジャンクフードである。二郎系の店柄で店員の人が強く出てくるというのはあるあるだが、なんにせよご飯を食べるときに敷居が高くて自由度が少ないというのが嫌なのである。高級料理店は店員もファシリティもしっかりしているが、居心地が良くないし、店側の注文の多いラーメン店も謙遜したい。
例の酷評ラーメン、ここだけで色々分かってしまうな pic.twitter.com/Qkd5LCn6gV
— Mk (@Mk_gdgd) 2023年4月23日
例のラーメン屋はこの一件によって屋号を無くし、また新たな店名で開店後、繁盛しているらしい。この店はSUSURU TVによって取り上げられており、店主は元芸人の方だったようだ。
1.なかなか完成度の高い魚介系味噌ラーメンだと思います。
レビューに入るまでの導入が全く関係ないものの、レビューに入ってからも詳細な情報が多く、読み応えがある。ラーメンのレビューは普通であるのに対して周辺情報に詳しすぎて、知識や教養があらゆる面で役立つことを実感する。まさに裁量労働制ラーメン。
食べログ すごすぎる pic.twitter.com/cKBGq9HRbb
— ENJOY父さん (@EnJoyTohsan) 2022年9月8日
2.犬が死ぬかどうか
映画の作中で犬が死ぬかどうかを知らせてくれるアカウント。当の本人は猫派。
映画事故っていうか映画事故回避としてFilmarksで犬が死ぬかどうかだけを教えてくれるこの垢大好き pic.twitter.com/LqkkwX1gpc
— おさかな (@oshigaikiteru) 2023年4月19日
犬が死ぬかどうかさんはダンサーインザダークのレビューが1番おもろい pic.twitter.com/hcXPVEp2JB
— おさかな (@oshigaikiteru) 2023年4月21日
☟下記リンクにてレビューの数々を読むことが出来る。
エンターテイナーとしてネット上で活動されている方のAmazonレビューだが、ほぼ大喜利である。本当に購入しているかは不明。おそらく買っていない。しかしレビューはほぼ☆5である。
4.シャープの『ヘルシオ ホットクック』
一番好きなホットクックのレビュー pic.twitter.com/Rl1n7B9bdE
— yuyabu🍥 (@yuyabu2) 2023年2月19日
商品名自体が「ほっとく」からきているらしいのでほっとくのが良いだろう。ただ二極化した選択肢はどうにかしたほうが良いだろう。それでも☆5なのは商品の良さなのか。
5.【VR】天井特化アングルVR ~LOVE LOVE同棲性活~ 月乃ルナ
アダルトビデオのレビューです。 pic.twitter.com/z0CFF70v3D
— げん (@BrockenG) 2022年5月17日
大阪人を舐めるなと書かれているが、レビューをした当人は本格的な関西人であることによって本編と全く関係のない導入が気になってしまっているようだ。このように、作品上で些細なディテールに違和感を感じることがあることから、ジブリではその辺に気を使って作品が作られているという。ただ肝心の作品が非現実的なものであるため、そこは突っ込まれない。そういう意味では本作はいろんな意味で舐められ、突っ込まれる作品なのだろう。
6.jホテル東京ジオ
下記のように低評価レビューに好戦的な姿勢でアンサーを返している。
一方、下記のようなものが模範的なホテル側の回答である。体裁を整えて返信すれば話題になることは無い。
このホテルで興味深いのが、Googleレビューでは低評価であるのに対して他者サイトでは比較的高評価である点だ。とは言え、Google上の総合評価も良く見てみると客側がおかしいと見受けられる点も多々あり、客側の落ち度と言うケースが多い印象。おそらく厳格な姿勢で対応し、レビューに対する返信もテンプレートではなく、そのまま打ち込んで返信するような形であったため角が立つ表現になっていた可能性は否めない。
サウナ好きから大炎上してる『究極の水風呂「サウナ錦糸町」』の口コミがヤバい。1人のお客が騒いでるだけかと思ったら想像以上に闇が深そうだった件 pic.twitter.com/KKMSzTNnjt
— nisaちゃん@米国株投資家 (@nisa__chan) 2022年10月17日
もともとは結構評判の良いサウナだったようだが、人手不足から手入れが行き届いていないこと、また経営者が変わったとのことで粗が出てしまったものだと見受けられる。
―――もともとあった室内の方ではなく、新たに始めた屋上のサウナガーデンが炎上している
炎上してるサウナ、名前とサウナの様相がなんかかみ合わねぇと思ったらカプセルイン錦糸町てのが老舗のサウナでこれがサウナー御用達の120度のサウナってやつ、で炎上してるのが今の社長がその建物の屋上で始めたサウナガーデンってサービス、苔生えてる水風呂はこれ
— 🌻鰤十刀🌹例大祭『う41b 茶壺』 (@burijittou) 2022年10月18日
経営者は3代目のようで、YouTuberのぷろたんとコラボしたり、元暴走族だったりという経歴がある。酒によって遅刻した経営者が顧客から返金を求められた際に逆切れして拒否したり、そもそもレビューに対するアンサーが悪意のある返しであったため、奇しくもレビュー内容の信憑性や経営者の人柄が明るみになってしまった例だろう。
8.布団 シングル【コアラフトン OASIS】 寝具 三つ折り 折りたたみ 敷布団 マットレス 8.5cm
マットレスを調べてた時にみつけたいいレビューを貴様らに見せたい pic.twitter.com/6N2jCBbaes
— 人間味 (@ningen_aji) 2023年8月3日
犬が気に入って、犬は熟睡しています。人間はその分追いやられ、熟睡はできておりません。
動物が人間がくつろぐための物を奪うエピソードはネット上でよく散見されるが、素直な動物が居心地の良い商品と言うのは本当に良い商品なのだろうと思わせてくれる。そういった意味で良いレビューだ。
9.カストロール エンジンオイル Go! 2T 1L 二輪車2サイクルエンジン用部分合成油 FC Castrol
本来の使い方ではありませんが、なんとこのオイル
小バエ捕りに絶大な威力を発揮いたします。
もし、小バエに悩まされているのであれば、一度騙されたと思って
トレイ等に少量入れて放置してみてください。
カストロール特有の香料のせいか、どんどん誘引されていき
1シーズンも置いておけばごっそり小バエを捕まえてくれます。
市販の小バエ捕りなど鼻くそに感じるほどです。【追記】
まったく捕れなかったというレビューもありますが、環境によるところもあるかと思います。
今のところ、こちらでは毎年一定の成果を挙げております。まあ、あくまで本来の使い方ではなく
副次的な用法となりますのでご了承ください。
とりあえず、こちらの成果の写真をアップしておきます。
本来の使い方ではないが絶大な威力を発するものを見つける人がネット上でよく散見されるが、これはバイクのエンジンオイルをコバエ取り用に利用したものだ。レビューと言うよりもチップスのように感じるが、日常的に常用せずに消費できない商品や、余ってしまったものを有効活用・代用するチップスはこんな所でも目にすることが出来るのだ。
10.中華ラー油「老干媽(ローカンマ)」8種食べ比べ
読み方さえわからず、購入したことすらない謎にニッチな商品だが、記事を読んでると気になってくる。よく卵料理やスープの出しに味覇(ウェイパー)を使うことはあるが、そもそもこの老干媽はラー油のようで、記事内でいろんな料理を創作できることがわかる。
また有益すぎる記事が…………
— セメントTHING (@cement_thing) 2023年9月23日
中華ラー油「老干媽(ローカンマ)」8種食べ比べ https://t.co/R3glLcWZSe
悪質カスタマーによる酷評レビュー
バイク屋のクチコミ欄、”本物”のキチガイが湧きまくってて地獄
— でぃ•あも (@Syoko_FJR1300) 2022年5月10日
あとオーナー強すぎる pic.twitter.com/yrsODYzcpA
あんしんフィルターのレビューはいつ見ても怨嗟の声に満ちていておもしろい pic.twitter.com/w0BjEbT1AT
— サルパリ (@sarsaparilllla) 2023年3月28日
―――Amazonのやらせレビューは逮捕事案も
やらせを指示した別会社の男性役員は信用毀損罪で罰金20万円の略式命令を下された。
女性は商品を使ったことがないのに「一粒が大きくて飲みにくかった」などと書き、5段階評価で最低の「星一つ」とした。これを含め、低評価レビューが1週間で2商品に9件ほど続いたため、不審に思った販売元の男性社長(39)が投稿者名を検索したところ、やらせレビューの請負を含む仕事仲介サイトの登録者だったことがわかった。男性社長は女性と依頼主の男性役員を苦労の末特定し、18年5月に福岡県警に被害届を出した。
―――フェイクレビュー発見サービス
クチコミを低評価順で見たときにこれが出てくるのは店にとってラッキーかもしれない pic.twitter.com/7L6Vro07No
— PCR (@a2487498) 2023年1月8日
■レビューメタ
不正が疑われる怪しいユーザー・レビューを除外した上でレビューを再評価、表示するサービス。
以上。