1.Vicki Hansen『Earthly Garden』
メロディアスな、初期の環境音楽のようなテイストのヒーリングミュージック。「Rose Geranium」とかアクアリウムのようなサウンドが最高。「Cedar Sunset」はインド味を感じるダークなヒーリングミュージック。
2.John Also Bennett『Music For Save Rooms 1 & 2』
外というより室内で聴きたいタイプのアンビエント。残響と間、繰り返しが心地良いピアノの音色。暗い自室でこの音だけを響かせて休息を取りたい。
3.Steve Roach『Structures from Silence』
何も無い水平線の見える雪景色の荒野に立っているような、シンプルでミニマルながらも空や温度、空気を感じるような音楽。
4.小杉武久『CATCH-WAVE』
「マノ・ダルマ '74」ではドローンな電子音の実験的アンビエントで、どこか仏教的な雰囲気がする。「ウェイブ・コード #e-1」では人の声がリフレインした後に電子のグルーヴに紛れてホーミーのような人の声が鳴り渡る。
5.V.A.『Kankyō Ongaku: Japanese Ambient, Environmental & New Age Music 1980-1990』
まだ当時環境音楽と呼ばれていたアンビエントミュージックのコンピレーション作品。単なるシンセのアブストラクトなサウンドと言うわけでなく、ピアノやシンセでメロディのあるサウンドを発している。中には民族的なものもあれば、ミニマリズム的なものもある。
6.H TO O (H.TAKAHASHI+KOHEI OYAMADA) 『Cycle』
Kankyo Records店主でアンビエント・ミュージシャンのH.Takahashi とATORISで活動するKohei Oyamadaによるデュオのデビュー作。80年代の環境音楽的なアンビエントでサウナで流れていると最高なサウンド。
7.Dolphins Into The Future『…On Sea-Faring Isolation』
ミニマルな電子音と自然音の共存。序盤「On The High Seas」から「Memory Of Self」は波音がするジャケのような場所を想起させるサウンドが流れ、ジャングルのような波音のしない夜の熱帯雨林みたいな「Lapse - Dream」を抜けて再度、カモメの飛ぶような波打ち際「Aftermath - Isle Of Self」へ戻る。
8.Loris S. Sarid『Seabed-Sunbath』
80年代アンビエントのような雰囲気で、ピアノや弦楽器の音から、SE的シンセなどが混ざったサウンド。どこか中国的なアジアンな感じもする。
9.Visible Cloaks『Lex』
全体で30分にも満たない作品。電子のメロディの中に時折波音や人の声などのSEがうっすらアクセントで入る。室内で聴きたい。銀座辺りで薄暗くひっそりと開催される個展イベントで流れていて欲しい。
10.小久保隆『 「都市生活者へおくる音風景」 Tokyo~騒音美学~』
フィールドレコーディングとシンセのトラックが程よい塩梅でシンプルな構成のアンビエントとビートに電車の走行音がサンプリングされている「Good Morning」。街の雑踏のフィールドレコーディングに同じくアンビエントなビートが乗せられ、車のクラクションなんかがSEのように表れる「Good Afternoon」。
以上。