1.Olivier Messiaen『Catalogue D'Oiseaux』
ピアノで鳥の鳴き声を再現してみました系ピアニスト、オリヴィエ・メシアンの代表作。ピアノオンリーで鳥の鳴き声を再現している。
2.Fabio Caramuru『Ecomúsica: Conversas de um Piano com a Fauna Brasileira』
セミの鳴き声や鳥の鳴き声にピアノの即興演奏が合わさった、リアル『鳥のカタログ』的作品。ピアノの音色に加えて自然音が入っていることで空しさが調和される。フィールドレコーディングのようで癒しの音色。とにかく疲れて何も考えたくないときは聴くべし。
3.Vangelis『Soil Festivities』
プログレのようなクラシックのような構成で作られた作品で、楽曲ごとに章があるような印象。Movement1~2ではアンビエント色が強く、3は展開があり、映画のクライマックスのような盛り上がりを見せて、4~5でまた静かなアンビエントに回帰する。
4.久石譲『Asian X.T.C.』
ジブリと北野映画の両方から感じる久石譲の要素が詰まっている。表題通り、アジアンテイストで民族的な雰囲気がある。表題曲はエレクトリック・シタールの音色が最高。前半は海外映画やCMで用いられた作品が多く、ポップな印象。ピアノ曲「Zai-Jian」で締められる。後半はテクニカルな演奏が面白い現代音楽風。ミニマルながらキャッチーな「Hurly-Burly」や「Monkey Forest」。個人的には後半が好き。
5.Eric Serra『Le Grand Bleu : Version Intégrale (Bande Originale Du Film De Luc Besson)』
映画『Le Grand Bleu』のオリジナル・サウンドトラック。「The Big Blue - Overture」でシンセでイルカの鳴き声を再現していたり、「La Raya」ではケルトっぽいニューエイジだったり、ハービー・ハンコックさながらのエレクトロ「Between The Sky-Scrapers」。
6.Emahoy Tsege-Mariam Gebru『Jerusalem』
エチオピアの女性ピアニスト。ジャズともまた違った西洋音楽的な響きで、教会音楽的な神聖な雰囲気が漂っている。
7.Manchester Collective『NEON』
ストリングスと管楽器のオンパレード。ミニマルなストリングスが『Different Trains』を彷彿とさせる。ライヒ参戦以降の「Double Sexted」はよりミニマル感の強い、荘厳な雰囲気の作品となっており、緊迫感が違う。
Manchester Collective『NEON』
— 𝚑𝚒𝚠𝚊𝚝𝚝 (@kalopsia___3) 2023年6月29日
前半はHanna Peelの新宿駅の発車メロディからインスパイアされた書き下ろし曲に始まり、Lyra Pramukの作曲家デビュー曲がまた超良い。
後半は今再注目されているJulius Eastmanの「Joy Boy」とSteve Reichの「Double Sextet」で〆。https://t.co/W1VJHVBhmo
8.Penguin Cafe Orchestra『Music From The Penguin Cafe / Penguin Cafe Orchestra』
モダンクラシカルと言えばペンギンカフェのイメージが強い人はそう少なくはないだろう。ブランドのファッションショーで流す音楽のような上品でエレガントな感じがする。牧場で流れてそうな雰囲気の「Giles Farnaby's Dream 」やアヴァンギャルドな「Pigtail」。11分強ある「The Sound Of Someone You Love Who's Going Away And It Doesn't Matter」は癒しのひと時を提供する名曲。ぜひカフェで聴きたい。
9.Moondog『Moondog』
「Lament I, "Bird's Lament"」のメロディはどこかで聴いたことのある人は少なくないかもしれない。短いながらも編成になっている「Mini-Sym #1」の「I - Allegro」のメロディもなかなか良い。このジャズとクラシックを行ったり来たりするような、中間の音楽。トータル30分ながら名盤。
10.Christian Vander『Les Cygnes Et Les Corbeaux』
プログレバンド・マグマのリーダーであるドラマーの作品。確かにプログレの間奏のような艶のあるエモい演奏がずっと続く。クラシックやジャズを通って来たクリスチャン・ヴァンデならではの作風。コーマスのような雰囲気も感じる。
以上。