1.fox capture plan『Butterfly』
「現代版ジャズ・ロック」という感じで、カッコ良くて美しい作品になっている。Future Jazzの名盤。スピード感とクラシカルな旋律。水の流れのようなピアノとバックのブレークコア。終始黙ってしまうほどの魅力がある。
2.Marion Brown『Sweet Earth Flying』
瞑想にはジャズかアンビエントかで相場が決まってしまっているところがあるが、この作品は森林に降る雨のように、土壌に染み入る雨水の如く内省する自己の深部へ染み渡る。エレクトロピアノが良い味を出している。
3.Sylvain Daniel『Voyage Imaginaire Dans Les Ruines De Detroit』
イントロから「Strings Of Life」やらが流れ、デトロイトの音楽にフォーカスした作品であることが分かる。そこからはDJ KRUSHのようにビートとジャズのクロスオーバー的な曲が続く。フランスよりリリース。
4.本多信介『サイレンス (夕映え)』
タイトル通り夕焼け空を眺めながらたそがれたい、哀愁漂うギターの音色。演歌や歌謡曲で聞くような音色で、ジャズというよりニューエイジ、アンビエント色の強い「ブエノス ホノオ」なんかも良い。
5.LAFMS(Los Angeles Free Music Society) – 35 S. Raymond Ave. 1976
エクスペリメンタル・ミュージック集団で複数のグループが存在するLAFMの作品。ノイズや即興演奏が主で、気分がクソの時に聴くと最高な作品。ガラクタを敷き詰めた大ホールで好き勝手やってるようなサウンドが最高。
6.Alan Sondheim / Ritual-All-770『Ritual-All-7-70』
木琴やらチャルメラやらのような音がドタドタしてるフリージャズ作品。1曲目を聴いてパーカッション主体かと思えばギターや琴の音が聞こえてくる愉快な作品。無国籍な感じが良い。
7.Weather Report『Weather Report』
エレクトリック・マイルスの名盤『Bitches Brew』に参加していたメンバーが中心となったグループ。よりグルーヴィで洗練されたサウンドでプログレを彷彿とさせる雰囲気。
8.Zito『Zito』
1曲の長さが10~20分超えだが、ドラム・ベース・ピアノ・サックス/トランペットのシンプルな構成ながら荒れ狂うサックス/トランペットやそれに合わせて場を臨場させるドラムとベース、ふと輝くピアノの音が素晴らしい。
9.The Necks『SEX』
1曲まるまる1時間ほどある。ハードなミニマルで、ベースのフレーズがリフレインされる中でピアノが鳴ったり、アンビエント・ドローン的な雰囲気さえある。
10.Peter Brötzmann Octet『Machine Gun』
フリーキーなフリージャズ。ジャケのようにドンパチやってるようなノイズが続く。
以上。