1.新亜並行空間『心の理論』
神戸発のオルタナバンド。ホールで歌っているようなリバーヴのボーカルがschool food punishmentっぽい。「竜の子」カッコ良過ぎるジャジーなイントロの「オボエテイマスカ?」も独特な雰囲気、不気味さで良い。
2.PORTABLE ROCK『DANCE VOLUNTEER』
野宮真貴がいることでやっぱり初期のピチカート・ファイヴっぽいし、渋谷系的な軽やかさと情緒感。散会前のYMO(「邂逅」っぽい)みたいなサウンドの「憂ウツのHOLD ME」に「サヨナラは素直にしましょ」は若干「君に胸キュン」ぽい。
3.ザ・なつやすみバンド『NEO PARK』
Cymbalsのような雰囲気。「たったひとさじの日々」は「午前8時の脱走計画」っぽい感じがする。歌声が響き渡るようで美しい。スチールパンの音色のような南国チックな要素があって、ギターのディストーションが良いスパイスになっている。少しテンポの速い「風の谷のナウシカ」カバーも軽快で良い。
4.小田桐仁義『STARTER KIT』
身の程にあった休日を過ごすような、コンビニに行ってツマミを買って公園で談笑してから家でボードゲームやったりDVD見て過ごすようなささやかな幸せを感じさせる。チープなシンセの伴奏が2000年代中期っぽい。「Fools」はあまりにも名曲。本業が農家なのが興味深いし、YouTuber御用達なのも良い。
5.空っぽな部屋、したたる彼女。『普遍的社会学』
メンヘラ感のあるボーカルと初期のビジュアル系のような青春ギターロック。イントロから懐かしいあの頃が戻ってきたかのような「週刊ダークモード」。少し翳りのある彼女と過ごした時期のような儚さがある。
6.moon drop『僕の唄で君に永遠を』
女性がいない男性オンリーのバンドなのに女心を謳うようなスタイル。バンド版あいみょんみたいな雰囲気。ジャケがすべて女性のポートレート。
7.CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN『tradition』
タイトルの通り、ワールドミュージック的なモンドな雰囲気がある。小4でバンド結成、全員ギターだったため小5で解散。Daido(作曲/映像)、Yuta(Ba)、So(サウンドエンジニア/DJ)の3人編成で、ベースのYutaは細野晴臣の孫。曲の雰囲気も細野晴臣っぽいし、YMOっぽい。
8.Summer Eye『大吉』
「失敗」から明るくグルーヴが最高。サニーデイサービスのような情緒的刹那的なひと夏の青春のような作風。夏風の似合うトラックでダブも感じる。
9.井口史夫『もちろん僕らは抵抗する』
2000年ごろのインターネットインディーズミュージシャン的な宅録感とエクスタシーを感じる。ギターにドラム、ベース、キーボード、その他もろもろ井口自身が行っているというマルチプレイ。デモテープ感が良い。
10.揺らぎ『Here I Stand』
滋賀県出身の4人組バンド。マイブラのようなシューゲイザーのような雰囲気で、シームレスに楽曲が続く。ジャケのような海辺で波を眺めながら聴きたい作品。
以上。