1.Hana Hope『HUES』
TOWA TEIの『LP』にもボーカルで参加しており、本作でもYMO「CUE」をアコースティックカバーしている。尊敬するアーティストにビリー・アイリッシュを挙げているようだが声質も似ている気がする。本作はアメリカと日本の両方の要素を持った作品で、高野寛っぽい感じもする。作品は北欧っぽい感じで静寂が美しい。英語に紛れて日本語が美しい。
2.フィッシュマンズ『LONG SEASON』
35分ほどのトラックだが、終始程よい緊迫感がある。ドリームポップやサイケ的な浮遊感がありながらプログレのような長尺と微々たる変化。単純なロックではない、ネオフォークにしてはアシッド過ぎる。
海外の「フィッシュマンズWiki」に「Extra Dictionary」というのが上がってるんだけど、情報量やばすぎない?これ全フィッシュマンズファンは見るべきやつ。https://t.co/914UZCZddZ
— 𝑷𝒆𝒕𝒆𝒓 (@zippu21) 2023年4月25日
3.Tricot『T H E』
ZAZEN BOYSのバンドリーダーを初期の椎名林檎がやってるようなマスロックって雰囲気。オルタナの風が吹いている。
4.fulus『The Voice Between Us/二辺を別つ声』
東京を中心に活動する4ピースバンド。マスロックの激しいギターとシューゲイザーのようなエモい轟音が織り成す作品。なんとなくBOOM BOOM SATELLITEっぽい。
5.死んだ僕の彼女(my dead girlfriend)『hades (the nine stages of change at the deceased remains)』
埼玉県出身のノイズポップ・シューゲイザー・バンド。COALTAR OF THE DEEPERSっぽい歌声とサウンド。2015年の作品だがどこか懐かしい感じがする。2005年の大学時代に結成して現在も活動している結構古参だが、ジャケ含め世界観が独特で良い。
6.スネオヘアー『スネオスタイル』
スネオヘアーの1stアルバム。この作品を聴いてると夢は叶わなかったがそれなりに青春時代のような儚さを感じる。「パイロットランプ」最高。
7.cero『e o』
ピアノの音色が目立つ作品で、外音のサンプリングも含めてアンビエントも感じる。渋谷系後の2000年初期のジャパニーズ・ロックのようなカタルシスを感じる。くるりやキリンジのような雰囲気。
ceroの新作、渋谷のスクランブルスクエアあたり歩いてるとマジで合う。再開発の音楽って感じでいいねーサウンドプロダクションもストレートにリッチなものに仕上げてない気がするな。彼らの素の演奏の平板さとあいまって、功を奏してるなと思う https://t.co/KKMpHgzMBs
— 小林滝栗 (@takikuri_kb) 2023年5月24日
8.TEMPLIME『alpha e.p.』
2010年代のアニメのEDのようなテクノ感のあるインディー・ロック(というよりシンセポップ)。「ネオンライト」ではガレージのような、Kawaii Future Bassのような雰囲気があってエモい。2000年代に出た乙女ハウス的なニュアンスが強い。
9.原口沙輔『アセトン』
テイ・トウワや坂本龍一に影響を受けたSASUKEが原口沙輔に名義を変えての1st(ミックス・マスタリング、アートワークまでセルフプロデュース)。今までのEDMやヒップホップテイストな作風を考えるとギャップが凄い。Arcaや長谷川白紙のような雰囲気の作品。
10.Panchiko『D>E>A>T>H>M>E>T>A>L』
1997~2001年まで活動、2020年から再始動したイギリスのインディーバンド。パチンコの誤植に少女漫画の挿絵ジャケ。内容はデスメタルと言うよりトリップホップ的で、ドリームポップやシューゲイザー、Vaporwaveっぽい。ただ歪んだエフェクトが掛かっていたり、少なからずインダストリアル的な要素もある。
以上。