1.MOON CHILD『MY LITTLE RED BOOK』
ビジュアル系ではないもののサウンドや歌い方は90年代ビジュアル系感ある。前半の初期ビジュアル系からの後半のビジュアル系全盛期のような「ESCAPE」も癖になるが後から「微熱」がじわじわくる。当日渋谷系ムーヴメントの外にいたスガシカオ的な狂気が垣間見れる。
2.水いらず『ほとんど、空』
フォークのような静けさ、公団住宅やアパート暮らしのような都内の閑静な暮らしを体現したような作品。
3.Ropes『dialogue』
achicoとART-SCHOOLの戸高賢史からなるデュオで、ギターの切ない音色や透き通ったボーカルが、経験していない過去の出来事を振り返るように感情に語り掛ける。
4.safmusic『From this river, to the ocean』
10分にも満たないアルバムだがギターとエレクトロな雰囲気とオートチューンが最高。朝起きて軽く散歩している時に聴きたい作品。朝なのに夕暮れのようなエモさがある。
サウンドも歌も錆びれた古き良き町での思い出のような気がして感情をくすぐられる。落ち込んでいるときに聴くと、こういった良い側面もあるんだと思わされる。在籍していない大学のサブカル同好会での思い出がよみがえってくる気分。斉藤和義のようなオールディなフォーク・ロックンロールを感じる。
6.PSP Social『サラバ未来世紀』
シューゲイザーのようなプログレのような雰囲気の作品。ハードコアなたま(バンド)みたいな感じ。2000年から2010年代のナード的なエモさがある。
7.TTUD『TTUD2』
ザ・ストーン・ローゼズを彷彿とさせる爽やかな雰囲気のオルタナティブ。UKポストパンク・ロックを彷彿とさせるギターのディストーションやうねり、高くて若い歌声がかえって良いアクセントになっていてエモい。
8.トルネード竜巻『ふるえるときこえ』
活動休止中のバンド(2022年現在)。School Food Punishmentとかチャットモンチーとか、そういった類のサウンド。「言葉のすきま」のシンセのSEやコード、ピコピコ音。サビでのギターのディストーション。これらが普通にエモいし情緒的な感じがする。帰宅時、池袋のAmlux辺りを夜19時くらいに首都高で走行している時のような気分になれる。
9.Switch Style『A Film』
シューゲイザー的作品。ニルヴァーナのようなグランジを感じるが、曲ごとによってアプローチが違って聴こえ、実験的な要素がある。インストの「断面図」も最高。
10.yohak『蝶番』
AbemaTV番組内コーナーから生まれた、トラックメイカーYackleとシンガー三田春愛によるユニット。ボカロっぽい雰囲気で、「発電」のリフとサビが中毒性がある。また不協和音を使ったトラックが多く「サイレンと雨と枯れ尾花」なんかも中毒性が高い。
以上。