Patchwork Dream

随時、記事の加筆・修正または再掲載します。

スーパー・ミュージック

matogrosso.jp

☟上記の「エンドレステープ」は短編小説『厚岸のおかず』に収録。

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スーパーで流れている音楽は、幼い頃から親の運転する車の中で流れていた音楽のように脳裏にこびり付いている故郷のような存在だ。
あのイトーヨーカドーの安っぽいビートルズの「Help!」のようなカバー曲を含めて最高だが、一般的にこういった作品はプレスされることがないので残念だ。

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ジャスコテック

界隈ではこのようなダサい音楽を好んで作成する人が多い。ゆるキャラブームのように、完成されていない音楽。もはや、ゆるキャラとは名前も知らぬ一端のイベントや広報に添えられた菊の花のような、文章だらけで堅苦しい文面の中に存在する目立たぬが彩を与えるだけの地味なものをそう呼ぶべきだと思っているため、メジャーに人気を博してしまってはそれはもはやゆるキャラではないと個人的には思う。得てして、ジャスコテック(スーパーで流れている出所もわからない安っぽいシンセ音楽)もそのような存在であると言える。

デパートやスーパーマーケットで流れていそうな、ちょっとダサい、オシャレな、でもやっぱりちょっとダサい音楽を意識して短いループを作りました。

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―――Malsoft(Vaporwaveの一ジャンル)

ショッピングモールの雑踏はカフェの雑踏ほど落ち着いていないし、駅や街の雑踏ほどカオスではない。ただアウトレットへ赴く家族連れや友人・恋人たちが集い、同じ時を過ごすライブ会場のようなもの。ウィンドウショッピングだけでも十分時間が潰せるのがモールの凄さである。

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アルバム

■BEST MUSIC『MUSIC FOR SUPERMARKET』

MUSIC FOR SUPERMARKET

正しくスーパーで聞いたことあるような雰囲気の作品。Vaporwaveというジャンルが誕生する前の2007年作品。1.5倍再生にするとマリオカートのBGMっぽくなる。

■Various Artist『NuLeaf』

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タバコのパッケージを模したジャケ。地方のショッピングセンターで流れてそうなジャズ・フュージョンのコンピ。DIY的なチープさがあるものの、音の響きが異常に良い。夕暮れ時にサービスエリアで夕食食べて帰る時に脳内で流れる楽曲。

■SUPER VHS『Theoria』

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スーパーの鮮魚コーナーで流れる音楽かと思いきや、途中からボーカルが入ってきて驚く。シンセのチープさが特売感を演出している。エレクトリックになったキリンジのような雰囲気。

■Atlas『BREEZE』

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80年代の機材を使用したサマーリゾート風シティポップ。波の音やシンセの音が時代を感じさせる2017年作品。

■Tsudio Studio『My Room』

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80年代らしいラジオを模したイントロ、全体的にシティポップらしいオシャレなラウンジ感。AestheticなジャケとシンセサウンドがVaporwaveのMallsoft的な意匠を感じる。

―――tinypopという一時的なブーム

ネオ歌謡曲ネオ渋谷系と言った次世代に引き継がれたようにインスパイアや類似性を感じさせるものがあるが、2010年代後半にひっそりとプチバズりもしなかったtinypopについて触れておく。ショボいポップスと評されるが、宅録の時代に作られたチープな歌謡曲といった雰囲気で、インストにしたらスーパーで流れている雰囲気の味のある作品だ。

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■Scritti Pollitti『Cupid & Psyche 85』

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ドラムマシンにシンセベース、全体的に80年代らしいシンセポップ感が心地よい。高速を走っている時に流していると心地良い感じがするし、どこかアメリカ郊外の大型スーパーで流れていそうな感じがする。

補足

ダイエーは下記サイトにて全都道府県の店舗の写真を閲覧することが可能。また社歌も聴くことが出来る。

d-gallery.nakauchi.com

 

以上