1.Various Artist『Alexis Le-Tan & Jess Present Space Oddities』
実験的なものからダブっぽいもの。ディスコ風のものまで寄せ集めているコンピ。ディスコチューンの「Systeme 80」が最高。
2.Daisuke Tanabe『Cat Steps』
ブレイクビーツを用いたIDM的な作品。電子的なアプローチがどこか懐かしい雰囲気のテクノ感がある。熱が出て雨の日に親と病院に行った帰りに軽くスーパーで買い物をして家に帰る道中の車内でぼんやりしているような童心に帰れる。
3.清水靖晃『Kiren』
サックス奏者の清水氏が1984年に作成していた未発表作品が今となって初リリース。当時の時代らしい雰囲気の作風で、サックスよりもシンセのテクノらしいアプローチが目立つ。
4.VHS Head『Trademark Ribbons of Gold』
今やVaporwaveもブームが過ぎ去ったが、Vaporwaveが始まる前のPre Vaporwave作品。ビデオテープをザッピングしたようなサウンドで、かつマイクロ・ハウスのように音楽的には成立した感じだ。
5.Various『Chiptunes = WIN: Volume 5』
純粋なチップチューンというより8bitとバンドサウンドの融合という感じがする。チップチューンでメジャーで大成できるのはやはりYMCKのみか…と思ってしまうぐらいインディーズを探らないと見つからないジャンルだが、たまに聴くと良い。特にTQ-Jam(低級ジャム)氏の楽曲は結構中毒性が高い。
6.佐藤理『ALL THINGS MUST BE EQUAL (TYO EDITION)』
ゲームソフト『東脳』『LSD』などのサイケ系のサントラを作るだけあって作品もアシッド・サイケ色の強いトランス。ジャケも最高。フレーズやリフが中毒性が高く、洗練されたシンプルな作風ながらも印象深い。YMOの時代のテクノを感じる。
7.D.Dan / Omon Breaker『Standard Deviation』
キックの鳴りが最高のハードテクノ。ミニマルでJeff Millsの「The Bells」みたいな雰囲気の作品。
8.Joe『α-Bet-City』
テクノの久石譲を堪能出来る作品。80年代久石譲によるフェアライトCMIサウンドが炸裂、自由に遊んでいるように感じられ聴いていても面白い。展覧会のような「DA・MA・SHI・絵」も最高。
9.ウ山あまね『ムームート』
長谷川白紙のような歌声と雰囲気だが、ビートがIDMのようなディストーション掛かった雰囲気で、ポップなNINという感じ。
10.Giant Claw『Dark Web』
Vaporwaveを彷彿とさせるジャケットと内容。サンプリングがありながらもくぐもっていないはっきりとしたクリアなサウンドでビートが刻まれている。トラップのビートを感じ、ボイスもサウンドもシンプルながらドリーム・ポップ的なAestheticを堪能できる。
以上。