Patchwork Dream

随時、記事の加筆・修正または再掲載します。

邦楽アンダーグラウンドシーンツアー10選③

1.静香『天界のペルソナ』

静香 – 天界のペルソナ

ヘタウマなボーカルにゆったりした雰囲気の曲調で、カーテンを閉め切った部屋で引きこもって見る白昼夢のような楽曲が多い。幻想的な雰囲気で浮遊感があるサイケだが、シューゲイザーのような感じでギターソロパートが強烈な「孤独を図る」。70年代っぽいが94年の作品。ビジュアル系的な世界観っぽくも思えるが、それよりは森田童子のような文学っぽい印象。落ち込んでいる時に聴くと惹き寄せられて行方不明になりそうな危ない魔力がある

2.CONDITION GREEN『Life of change』

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沖縄出身のロックバンド。あまり沖縄っぽい雰囲気はない。普通のハードロック作品として聴くことが出来る。「AKIYUMA」はメンバーが当時付き合っていた彼女の頭文字をタイトルにしたようだが、この曲だけ日本っぽい歌謡曲っぽいセンチメンタルさがある。

3.割礼『PARADAISE・K』

割礼 - パラダイス・カッパ

80年代のパンクのようなライブをそのまま一発どりしたような音質の作品。町田町蔵INUっぽいサウンドなのでその辺が好きな人にはハマりそう。ただ世界観は戸川純のような独特なファンタジーさがあって耽美な感じがする。

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4.YBO²『太陽の皇子』

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北村昌士吉田達也KK NULLが参加していたバンド。歌詞が全く分からないくらいノイジーシューゲイザーみたいな雰囲気。多分英詞。TGのようなインダストリアル感がある。

5.Slap Happy Humphrey『Slap Happy Humphrey』

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森田童子の楽曲にノイズギターを乗っけたような作風がメイン。カバーの名目だろうが、ほぼ原盤音源にギターを被せただけのような極悪な仕様。森田童子の楽曲群は他に類を見ないような世界観があってまた良い。

6.Various Artists『墨堤夜景』

Various Artists - 墨堤夜景

ジャケの夜景が見える場所でナイトウォークをしながら聴きたい作品。車で流すでも複数で聴くでもなく独り占めして聞きたい作品。渋谷系っぽい音数の少ないギターポップ、ローファイ作品として楽しめる。

7.ゑでぃまぁこん『輝く墓標』

ゑでぃまぁこん - 輝く墓標

アシッド・フォークというジャンル。地方のカルト的な資料館で流れていたら味がある雰囲気。ダブのように物凄くリバーブが掛かっていてダブみたいな雰囲気さえある。怪しい廃墟の中に差し込む光のような温かさがある。

8.手水『手水』

手水 – 手水

岡山のサイケデリックフォークデュオ。この他の情報はほぼほぼわからないが、ギターとボーカルだけでここまで雰囲気を作り上げるのは戸張大輔みたいで良い。

9.Angel'in Heavy Syrup『IV』

Angel'in Heavy Syrup – IV

60~70年代のサイケやプログレのような感じがするが90年代のバンド。「はつ恋」がなかなか良い。透き通るボーカルがなかなか良い。奥路地に進んで入ったガレージのような薄暗い居酒屋・場末のスナックで流れていたら雰囲気が出る。

10.沢口みき『私の胸でおねむりなさい』

沢口みき - 私の胸でおねむりなさい

JOJO広重のプロデュースだけあって雰囲気が妖しい。Merzbowのノイズに載ってポエトリーリーディングした「子宮と人」もインパクトがあるが、表題曲の90年代アイドルソングの終末感も良い。カバーソングも良い。カラオケで歌が上手い酔ったママが歌っているような感覚。

 

以上。