1.Plastic Tree『Hide and Seek』
懐かしいあの頃の風が吹くタイプの作品。ビジュアル系はやはりエモい。「痛い青」からしみじみした所に「エーテルノート」で青い風が吹きすさんでいる。ビジュアルに反した優しい歌声が癖になる。2000年前後って本当にエモい年だと実感する。
2.CONDITION GREEN『Life of change』
沖縄出身のロックバンド。あまり沖縄っぽい雰囲気はない。普通のハードロック作品として聴くことが出来る。「AKIYUMA」はメンバーが当時付き合っていた彼女の頭文字をタイトルにしたようだが、この曲だけ日本っぽい歌謡曲っぽいセンチメンタルさがある。
3.割礼『PARADAISE・K』
80年代のパンクのようなライブをそのまま一発どりしたような音質の作品。町田町蔵やINUっぽいサウンドなのでその辺が好きな人にはハマりそう。ただ世界観は戸川純のような独特なファンタジーさがあって耽美な感じがする。
4.Various Artists『エマージェンシー・エキスプレス'93DEAD ANGLE 視覚を突け!』
90年代初期の頃のビジュアル系の楽曲のコンピ。黒夢やよく知らないバンドもあるが、青春っぽい爽やかな感じのロックが多く、時代を感じる。今のゴスっぽい重めの雰囲気は無く、パンク・ニューウェーブっぽい、ノンウェーブっぽい雰囲気が感じ取られる。
5.Slap Happy Humphrey『Slap Happy Humphrey』
森田童子の楽曲にノイズギターを乗っけたような作風がメイン。カバーの名目だろうが、ほぼ原盤音源にギターを被せただけのような極悪な仕様。森田童子の楽曲群は他に類を見ないような世界観があってまた良い。
この森田童子のカバーバンド、牧歌的なジャケから完全に予想を裏切る音楽性で、途中まで聴いてかなりビックリしたhttps://t.co/UkyN8FIifD
— 𝑷𝒆𝒕𝒆𝒓 (@zippu21) 2024年1月25日
6.Various Artists『墨堤夜景』
ジャケの夜景が見える場所でナイトウォークをしながら聴きたい作品。車で流すでも複数で聴くでもなく独り占めして聞きたい作品。渋谷系っぽい音数の少ないギターポップ、ローファイ作品として楽しめる。
7.ゑでぃまぁこん『輝く墓標』
アシッド・フォークというジャンル。地方のカルト的な資料館で流れていたら味がある雰囲気。ダブのように物凄くリバーブが掛かっていてダブみたいな雰囲気さえある。怪しい廃墟の中に差し込む光のような温かさがある。
8.手水『手水』
岡山のサイケデリックフォークデュオ。この他の情報はほぼほぼわからないが、ギターとボーカルだけでここまで雰囲気を作り上げるのは戸張大輔みたいで良い。
9.Angel'in Heavy Syrup『IV』
60~70年代のサイケやプログレのような感じがするが90年代のバンド。「はつ恋」がなかなか良い。透き通るボーカルがなかなか良い。奥路地に進んで入ったガレージのような薄暗い居酒屋・場末のスナックで流れていたら雰囲気が出る。
10.沢口みき『私の胸でおねむりなさい』
JOJO広重のプロデュースだけあって雰囲気が妖しい。Merzbowのノイズに載ってポエトリーリーディングした「子宮と人」もインパクトがあるが、表題曲の90年代アイドルソングの終末感も良い。カバーソングも良い。カラオケで歌が上手い酔ったママが歌っているような感覚。
以上。