1.Stan Getz, Joao Gilberto『Getz/Gilberto』
ジョアン・ジルベルト、ボサノヴァを創成した「ボサノヴァの神様」とも言われる人物。ボサノヴァに詳しくない人でも「イパネマの娘 」を聴いたことがある人は多いのでは。寝る前とかに聴くと落ち着いて眠れるので良く聴いていた作品。
2.Luiz Bonfá, Don Burrows, George Golla『Bonfa Burrows Brazil』
「The Shade Of The Mango Tree」はNujabesにもサンプリングされているが、ボサノヴァのギターの暖かさとゆったりとしたブラジルの風を感じさせる旋律が良い。思わず銀ブラしたくなる響きだ。
3.Arto Lindsay『Salt』
テクノ的な要素もあり、スタイリッシュで都会的だが、この人のボーカルはやっぱりボサノヴァを感じさせる声質だ。「Into Shade」の夕暮れ時前にベランダで大都会の外を一望しながら聴きたい曲、「Jardim Da Alma」のような和風テイストながら祭囃子のようなサンバのような曲など、全体的にトリップ・ホップ的ではあるが豪華な作品だ。CorneliusやMatthew Herbertも参加。
4.Antonio Carlos Jobim 『Wave』
20世紀のブラジル音楽を代表する作曲家、アントニオ・カルロス・ジョビンの作品。タイトルにあるように、波に揺られているようなリズムでゆったりとした響きなのが良い。インストものが多い。
5.Milton Nascimento, Lô Borges『Clube Da Esquina』
「ブラジルの声」の異名を持つMPBの代表的ソングライター、ミルトン・ナシメントの作品。遠くまで響き渡るような歌声が最高。この作品を聴いているだけでどこか海外へ旅行したかのような気分に陥る不思議。
6.Sergio Mendes『Herb Alpert Presents』
ボサノヴァのパーティーのような雰囲気で、ジャケのような森のガレージでティータイムを過ごしながら聴きたい。ボサノヴァのフルコースの様に名曲ぞろいの作品だが、中でもビートルズの「Day Tripper」がボサノヴァアレンジでカバーされてるのもシャレオツ。
7.Paulo Moura『Confusão Urbana, Suburbana e Rural』
ディズニーランドのレストランで流れてそうなエスニックなインストがずっと流れている。優雅で贅沢な昼下がりな雰囲気。
8.Gilberto Gil『Gilberto Gil』
ボサノヴァに影響を受けた作風で、MPBの重要人物の一人として評価されているようだ。面白いのが、政治家としても活動していたという経歴。ずっとパーティ騒ぎのような軽いムードの作品。サイケ・ロック、ゴーゴー・サウンドっぽい雰囲気。
9.Caetano Veloso『Caetano Veloso』
ボサノヴァと言うより前述のMPBであり、トロピカーナだ。こうして聴いてみるとボサノヴァがジャズにサンバなどのブラジルの風を吹き込んだものに対して、さらにロック色を強めたものがトロピカーナと言う感じがする。よりエスニックな要素満載で面白い。
10.Gerardo Frisina『Hi Note』
全編インストのテクノ・ハウスっぽいボサノヴァ。ボサノヴァ特有のゆったりとした風は吹いておらず、スピード感のあるテンポの楽曲が多いため、サンバチックでもある。
〈おまけ〉
ちなみにトロピカーナは下記の様にコンピレーションアルバムが出ており、日本のサイケ時代の60~70年代を彷彿させるようなサウンドになっている。
以上。