1.Max Tundra『Merman』
ある意味ゲームのサントラっぽく、かつVaporwave/Future Funk的な感じもするが、1曲1曲で感じる音楽の印象は違う。様々な電子音楽をこのアルバム作品で取り入れているといった感じで、これらがさらにポップスに昇華しているような感じだからすごい。
2. Jon Hassell『Slipstream』
アンビエントやジャズっぽくもあるが、最初の「Dreaming」から深い眠りに入ったような感覚に陥る。そこからは夢遊病的に電子音の森の奥深くを探索することになる。
3.DAPHNE ORAM / TOM DISSEVELT『Electronic Sound Patterns / Electronic Movements』
元BBCサウンド・エンジニアのダフーンがCMや子供番組用のサウンドをサンプルパック的にアルバムにした作品。鉄腕アトムのSEを担当し、シンセの無い時代にオープンリールでアトムの足音などを再現した大野氏のような方なんだろう。
4.Kosmischer Läufer『Kosmischer Läufer: The Secret Cosmic Music Of The East German Olympic Program 1972–83 – Volume 1』
初期のクラフトワークっぽい作品。架空の音楽プロジェクトで、設定では1970年代初頭に東ドイツでのオリンピックアスリートに向けてパフォーマンスをアップさせる目的として作られた音楽となっている。
5.Noise Ramones『Rocket To DNA』
カセットテープをラジカセに入れて間違えた状態でエラー起こしながらなんとか再生状態になってしまっている雑音のようなノイズ音がずっと続く。
6.YoshimiO / SUSIE IBARRA / ROBERT AIKI AUBREY LOWE『FLOWER OF SULPHUR』
ボアダムスのヨシミがコラボして作った前衛ジャズっぽい作品。ドラムパーカッションを中心にした集団投射みたいな雰囲気。
7.Piu mosso『crack』
池田亮司やMerzbowのようなノイズが鳴り響くが、都会的で洗練された雰囲気とパソコンやインターネットなどのデスクワークを彷彿させるサウンド。
8.Nuno Canavarro – Plux Quba - Música Para 70 Serpentes
電子ペンキの中に様々な音のしずくが垂れていったような音のラフスケッチ的作品。子供が窓際で寝てるときに夢の中で流れているサウンドって感じがする。
9.patten『GLAQJO XAACSSO』
音響系とでもいうべきか、金属空間の中で電子の雨粒が降っては跳ね返ったり、電子の風が吹いては飛ばされていくような謎の電子空間を形成している。テクノっちゃテクノだし、サラウンドも使っていて左右の耳が楽しむ。
10.Oneohtrix Point Never『Garden Of Delete』
さすがVaporwave黎明期からのパイオニアの一人だけあってコラージュ的なアプローチが多い。Vaporwaveの1ジャンルECCOJAMは彼の作品であるが、その手法まんまの楽曲もある。
以上。