1.野坂昭如 『鬱と躁』
マルチクリエイターとも言える野坂氏だが、歌と言うよりも語りが凄い。もちろん歌も良いし、結構カバーされてる曲も少なくはない。
「サメに喰われた娘」が最高。昔のこういったタイプの歌謡曲(と言うより和田アキ子みたいなR&B)ってめちゃくちゃファンクで日本特有なカッコよさを感じる。
2.Noise『天皇』
ギターとシンセのみで響き渡る不協和音がかえって癒しに近い。ボーカルっぽいものが聞こえるが何を言っているのかは不明。魔界の朽ち果てた教会から聞こえてきそうなサウンドしてる。
3.Three's Co. 『Inner World』
地味に豪華ゲスト陣の実験的作品。奥田民生に山崎まさよし、スガシカオにムッシュかまやつ等が参加しているが、あくまでバックミュージシャン的ニュアンス。俳優陣も参加しており、及川光博のボイス出演、西島秀俊がディジュリドゥというわけわからない楽器で参戦。非常に攻めたクールでクレイジーな作品。でも最高にオシャレ。
4.角谷美知夫『腐っていくテレパシーズ』
前述のNoiseの工藤冬里とも音楽をやっていたようだが、どうやら本人は統合失調症だったようで、パンキッシュにも見えるその音楽にも"崩れていく"感覚が伺えるが、なぜか無性に癒される。江戸アケミといい、なぜこうもメンタル的に病んでいったパンカー達の音楽は惹き込まれるのか。こういったアーティストは短命で亡くなられてしまうが、もし今もなお健在だったら…という風にも思う。
5.BEAT MUSIK『抜本的政治改革』
作詞:作家の辻仁成、作曲:YMOのサポートメンバー松武秀樹という特殊なユニット。歌と言うより、音楽に辻仁成の演説じみた詩の朗読といったスタイルだ。音楽は当時の初期のUKテクノとかニューエイジっぽい感じ。
6.Les Rallizes Dénudés『Heavier Than A Death In The Family』
カルト的人気を誇る伝説的なロックバンドで、60年代から活躍していて、国内よりも海外の方が人気が高いのではという印象。裸のラリーズであって毛皮のマリーズではない。
ラリーズ関係の取材終了。先日のツイートが様々な憶測を呼んでいるようですが、現時点で断言できるのは以下です。水谷氏は2019年暮れに逝去。このサイトは正真正銘唯一の公式。過去の大量のブート音源には水谷氏は一切関わってない。過去の公式作品(+未発表音源)は来年早い時期に日米で再発。 https://t.co/a0pBWWHggM
— 松山晋也 shinyaMATSUYAMA (@agostoshinya) 2021年10月23日
www.lesrallizesdenudes-official.com
7.Daisuck & Prostitute『死ぬまで踊りつづけて』
アバンギャルドな雰囲気が不気味で良い。ノリとテンションはじゃがたらやINUに似ていて、いかにも80年代のJパンクって感じだが、フリージャズ感が凄い。
8.Various『薔薇門』
J・A・シーザーによる前衛的なサイケロック作品。寺山修司と東郷健が企画、LGBTの声がまだ今ほど大きくない70年代初期の作品としてはかなり攻めた国内のサイケ史上伝説となる作品。東郷健の演説が盛り込まれている。ミュージカルチックだが、このJ・A・シーザーは幾原作品代表作とも言える『少女革命ウテナ』の劇伴を務めている。
9.Non Band『Non Band』
Less than tv辺りから出てそうな感じがする。バイオリンの音色が印象的なパンク・ノンウェイブ。一周まわってこういうサブカル的な音楽性最近多い気がする。chaiみたい。
10.Food Brain『晩餐』
全編インストだが、70年代のサイケロック的な雰囲気が良い。ある意味無国籍に聞けるし、彼らの作品はこの1枚のみ。エイプリルフールの柳田ヒロにジャックスのつのだ☆ひろといったアヴァンギャルドなメンバーで揃っている。
以上。