1.Guniw Tools『Other Goose』
ゴシック感は皆無で普通の90年代バンドのようなサウンドでエモい。ブルースロックのような「ヨモギの心」最高。アイドルソングのような「Fancy Pink」も最高。アシッド・ジャズのような「DISTORTION」もあって、結局のところジャンルの幅広さが最高。
2.佐藤充彦『Belladonna (Colonna Sonora Originale Del Film)』
1973年に公開された日本の成人向 アニメーション映画『哀しみのベラドンナ』のOST。ジャジーでありながらもアダルトでサイケな作品。下記は未収録楽曲のEP。オリジナル盤よりもサイケロック感が強い。
3.z-z言語「ウ」(ningengoukaku)『BAD ADULTS』
初期のボアダムズやOOIOOのようなパンキッシュな雰囲気を感じるし音が荒いのが最高。関西ハードコア勢独特な雰囲気。
4.A-Musik『E Kú Ìrójú』
ジャケも内容もだいぶ攻めた内容のアヴァンギャルド・ジャズ。ほぼ反体制派の左寄り楽曲を軍歌のようなジャズによってカバーされている。山崎春美率いるTACOにも関連があるらしい。「反日ラップ」のタイトルと内容のインパクトが凄い。80年代はこういった前衛的で攻めた作品やグループが多いのがよくわかる。
ちなみに、タイトルの
“E Ku Iroju(エクイロジェ)” とは、
困難な状況下の人々を応援する言葉。ユニット名の
“A-Musik(アー・ムジーク)” は、ドイツ語で、
クラシック等の純音楽を意味する
E-Musik (erste Musik)フォーマット化された大衆音楽
U-Musik (unterhaltunge Musik)そのどちらでも無い音楽の為の造語。
“A-Musik(アー・ムジーク)” の “A-” は、
アナーキー、アンチ、アーティフィシャル、
の頭文字と捉える事もできる。
5.G.I.S.M.『Militaly Affairs Neurotic』
日本のハードコアパンク、ヘビメタバンド。まずジャケがカッコよくて最高。ライブ感のある一定のドラム隊、ディストーション掛かったギターの共鳴、響き渡るデスボイスが良い。NINやConsolidateのようなインダストリアルロック。EBMのような雰囲気もある。
6.ほぶらきん『こっぷらきん/キングホブラ/インドの虎狩り/ゴースンの一生』
ギターとドラムに簡単なシンセの構成。シンプルな音でシンプルなメロディ、そしてそこまで上手くない歌。DIY感が強いが逆にほっこりする。
7.V.A.『Japanese Rockin' Psyche&Punk '65-'71 (Psychedelic Man)』
まんが日本昔話のナレーションの常田富士男「私のビートルズ」や、リバーブが掛かり過ぎて洞窟の奥から響く地獄のCMソング的な海道はじめ「スナッキーで踊ろう」。またよくカバーされる名曲シャッグス「マリアンヌ」収録。
日本のアンダーグラウンドのパンクはとても最強だということがわかる。
昔のサイケロックやサーフ・ミュージックのような作風で、ムード歌謡的な印象が強い。飲み屋で流れていたら何となく良いなと思ってしまう。
余談だが、元フォーリーブスの北公次が“北公次とスカーフェイス”名義でリリースした自主製作アルバム『FLOWER』は、なぜか山ノ内純太郎プロデュースで、ゲロゲリゲゲゲのレーベルVIS A VISからの発売。
9.スピード・グルー&シンキ『イヴ 前夜』
言われなければ普通に洋楽だし、ツェッペリンみたいな感じがする。力強いドラムとギターが癖になるポジティブな感じの作品。疲れた時に癒されるタイプのロックンロール。
10.イルカの夢でさようなら『イルカの夢でさようなら…1』
DIY感が強いDTM。歌モノもあるがマイク直録音のような音質。かのフラッシュの「You are an idiot」みたいなシンプルなハードコア&ブレイクコア。「私を殺してから先に進んでね」音源も収録。
以上。