待望のDGの'The Avantgarde series'のCD化ボックス!!
— parallaxrecords (@parallaxrecords) 2023年8月26日
アヴァンギャルド・シリーズ全てがCD化されたわけではないですが、初CD化となる録音も多数含まれてますよ。ジャケットもカラフルなオリジナル仕様。あるうちに。https://t.co/RgoQ4835Wx pic.twitter.com/LQ1TsMtklN
リゲティやシュトックハウゼンといった名だたる現代音楽家の作品がコンピレーションされている作品。クラシカルな雰囲気がしない、実験音楽的なノイズのようなものも収録。
1.Valery Afanassiev, Ludwig van Beethoven『Back To The U.S.S.R.』
「 III. Andante Molto Cantabile Ed Expressivo」途中で普通に観客の咳みたいな音が入っているところも含めて良い。Poems (reading)以降は1分弱の語りのようなものが入るが何を言っているかは当然理解できない。そこを含めると Piano Son. No. 30,Op 109までが本編と言うような感じで、以降は特典映像みたいな感じ。
2.Francis Poulenc『Poulenc: Music for Piano』
集中したい時に良い。ピアノオンリーで奏でられているので無駄な音がない。曲中で盛り上がりなどの展開があったり、かと言って変に気分も左右されずに聴くことが出来る湧き出る水のような音楽。
3.Glenn Gould『Bach: The Goldberg Variations』
気分が落ち込んでいる時に聴くと良い。ネガティブでもポジティブでもないだろうが、楽曲は静かでいて安心する音色で、病院の待合室で流れていたらリラックスできる雰囲気。
4.Richard Strauss, Wiener Philharmoniker, Georg Solti, Régine Crespin, Yvonne Minton 『Der Rosenkavalier』
管楽器が出迎えてくれる。管楽器で賑やかなオーケストラ作品は気持ちも明るくなるので良い。オペラなのでよく通る女性ボーカルの声も聴けて良い。途中から男も割り込んでくる。
5.Sergei Prokofiev『Prokofiev: Peter and the Wolf, Op.67』
イントロから聴いたことのあるフレーズが出てくるが、各1~2分程なのでトータル30分未満で聴き終わってしまう。劇伴作品としての要素が大きい。
6.Astor Piazzolla『Tango : Zero Hour』
タンゴ音楽作曲家、アストル・ピアソラによる作品。こうやって聴くとジャズでもクラシックでもなくタンゴと言うジャンルを実感する。アコーディオンの音色がサスペンスドラマのようで、葉加瀬太郎みたいな感じもする。
7.François-Joël Thiollier, Maurice Ravel『Piano Favourites』
全編に渡ってピアノオンリーのクラシック作品。「Jeux D'eau」では途中大きくなる音に驚くが、ピアノだけでここまで緩急をつけて展開を作り上げているのは凄い。
8.The Bach Revolution『No Warning』
デビュー時のP-MODELを手掛けている神尾明朗主導のプロジェクト。YMOにも影響を与えたシンセ音楽。サポートにP-MODELの平沢進、田中靖美、新●月の小久保隆が参加。Kraftwerkのような「D.E. 108」も最高。テクノポップやフュージョンと言うよりもシンセのみのプログレと言う印象。博覧会的な仕上がり。「Labor Pains」はレイヴのような響きをしている。
9.Art Of Noise『Below The Waste』
全体を通してシンセによるオーケストラ、ロックの融合したような雰囲気の作風。坂本龍一『未来派野郎』はArt of Noiseを参考にしたのではとも思う。インストながらにカッコ良い「Back to Back」。アルバム内では結構異色にも聴こえる「Robinson Crusoe」はやはり名曲。作品の中ではヒーリング要素が一番高い。
10.Throwing a Spoon『Bored to death』
トウヤマタケオと徳澤青弦で結成されたピアノとチェロのデュオ。クラシカルな雰囲気で、いきなり「Rondeau」のインパクトにやられる。
以上。