アンビエント・テクノのような、一部要素を取り持ちながらクラブ・ミュージックであるような別の確立したジャンルがあるが、ここで紹介するアンビエントは実験的要素が多い。そもそもアンビエントもとい環境音楽というものが実験的要素をはなから含んでいたと考えても過言ではないからして、かなり広義に解釈していただきたい。
1.Nueen『Circular Sequence』
夕凪を感じながら聴きたいアンビエント。海に沈みゆく太陽を眺めながらハンモックの上で聴く音楽。あるいは人気のない帰り道で歩道橋から夕陽の様子を見ながら聴いているうち、いつの間にか空が暗くなっていると良い。そうしながら帰宅する音楽。
2.S280F『28』
映画のように、1時間の中で様々な変化がある。急にフィールド・レコーディングのような自然の中に置き去りにされたかと思うと、すぐさま音楽の嵐に襲われて連れ戻されてしまう。アンビエントだし、BGM代わりに流そうなんて思ってると急にビビるだろうから注意。良い作品だ。
3.吉村弘『Green』
シンプルでタイトルの通り自然を想起させる音色。雨上がりの自然公園で聴いていたい音楽。
日本沈没見てたら唐突に吉村弘のGreen出てきてびっくりした pic.twitter.com/AdX90pf4WM
— Kynan (@KynanTokoro) July 9, 2020
4.Loto Retina『Fiction』
実験要素が強い。アンビエントだけでなく、クラブ要素もある。電子音とサンプリングしたような音がアクセントとなってるが、プログレッシブ・エレクトロニックってジャンルがあるのか。
5.Logic System『Technasma』
今までのYMO的なシンセ・ポップではなく、ヒーリング・ミュージックのような路線のLogic System最新作。どことなく冨田勲を感じる部分があり、ある意味原点回帰的な感じもする。未来科学博物館的な施設で流れていそうな雰囲気で、リラックスできる。
6.Meitei『Komachi』
和風テイストのアンビエント。やはり和との調和が合うのがアンビエント。これを聴きながら宿に宿泊して温泉に浸かり、日本庭園を練り歩いては、縁側で鯉を愛で、風を感じながら聴きたいのがこのアンビエント。
7.Joshua Sabin『Sutari』
なんとなくブッディズムを感じる音色で、山伏のように登山しながら山岳信仰できそうな雰囲気。霧の立ち込める人気のない登山道を歩きながら、あるいは護摩行の際に聴くと良さそう。歩行瞑想しながら聴くとトリップできる。
8.Rodelius, Tim Story『Lunz 3』
open.spotify.comなんとなく雨の日に聞きたくなるアンビエント。曇り空の向こう側のようなドローンとピアノの響きが良いシンプルな作品。これを朝聞いて家に籠るのもよし。
9.Andrew Pekler『Sounds From Phantom Islands』
open.spotify.com自然の中に置き去りにされた感、それも森とかってより都会の中にあるちょっとした自然空間の中に身を置いているようなスタイリッシュさがある。サウナの中とかで聴きたい音楽って感じがする。軽い温室空間みを感じる。
10.とくさしけんご『MUSIC FOR SAUNA MORNING』
open.spotify.comサウナにサントラを付けるとしたら多分こんな感じか。サウナに入ってなくともサウンドに包み込まれてサウナの中にいるような気分に浸れる。
以上。