続編が出来るとまったく予測していなかった。
1.空夜coo:ya『静焔』
ジャケと音楽に圧倒される。惹き込まれる魔力が凄い。トラックナニコレ⁈。ボーカルのこの感じもヤバい。異世界にいきなり飛ばされたような感じ。2005年発売の作品のようだが、年代不詳なサウンド。00年代と言うよりは80~90年代っぽい。アングラなノベルゲームのBGMっぽい雰囲気。鬼塚ちひろの調で初期の椎名林檎をやってみたような不気味さとカッコよさ。音楽の魔力が高すぎて他に何もできない。絶対BGMにはできない。
2.Dream Dolphin『Crystal Moon』
1曲目表題曲から最高が鳴りだしている。アンビエント・トランス的な開幕と最高のギターリフ。ドープなクルーズに誘われる。当時16歳のNORIKOと謎のFIREとWATERという作曲陣営。アンビエント系レーベルのFOA Recordsよりリリース。
3.如月小春『都会の生活』
劇作家であり演出家である如月小春の作品。坂本龍一だったり高橋悠治だったりで現代音楽のような実験的な雰囲気が漂う不可思議なトラック群。坂本龍一の『未来派野郎』とか初期の『千のナイフ』のような現代音楽アプローチが強い。表題曲は高橋悠治作編曲でカオス。
昨日のポストでの如月小春アルバムの凄さ、イマイチ配信等で分かり辛いかなと思いまして、自分でリマスタリングした冒頭のみsnippetをLP A面より4曲ポストします。1986年リリースなのにマジで今の音しか入ってないという驚異的アルバムなのです。やはりこの時期の坂本龍一はとてつもない。爆音推奨! pic.twitter.com/7u7eGXy5EY
— illicit tsuboi (@modulo2008) 2024年6月21日
4.天野月子『A Moon Child in the Sky』
ジャケが怖い。サウンド的には、矢井田瞳やCocco、鬼塚ちひろのような2000年前後に台頭した女性ボーカリストのようなサウンド。「Stone」とかイントロから名曲の予感、というか名曲。イントロから惹かれる「1/2 -a half-」とかエモいロック。ホラゲーの挿入歌らしい「聲」もかなりカッコ良い。
5.Aunt Sally『Aunt Sally』
全体的に陰鬱な感じがする表題曲は、90年代からのニルヴァーナのような、激しくは無いがグランジ的な雰囲気を感じる。次曲の「Kagami」がポップ寄りの曲調なのでギャップが凄い。「Subete Urimono」はP-MODELっぽいテクノポップ。
6.赤いくらげ『回転世界』
筋肉少女帯やヤプーズを彷彿とさせるサウンドと歌い方、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTを彷彿とさせる演奏と疾走感。
チバユウスケのようなダミ声で戸川純のようなソウル。「ボイス」以降、ダミ声じゃない歌声が聴けるが、声優のような声でギャップが凄い。
7.藤真利子『狂躁曲』
編曲にムーンライダーズ(岡田徹、鈴木慶一)が参加した、全体的に和風な雰囲気のニューウェーブ。いきなり沢田研二作曲の「薔薇」から開幕。沢田研二っぽい盛り上がる曲。大村憲司作曲の「雪」は静かで実験的な作風で面白い。高橋幸宏作曲の「どんな春が」は『薔薇色の明日』のような雰囲気がある。
8.ALI PROJECT『幻想庭園』
初期のピチカート・ファイヴを更にアヴァンギャルドにしたような作風で、ドラクエのようなシンセ音が響く。「アンジェ・ノワールの祭戯」の中毒性が高く、ゲームのサントラに歌詞が載ったような雰囲気。
9.錦城薫『Avena』
ドラマ『避暑地の猫』のエンディングとなった「赤い華」からコクトー・ツインズみたいなイーサリアル的な民族風楽曲。平沢進の「世界タービン」にコーラスで参加していただけあって楽曲も荘厳な雰囲気。「花泥棒」は癒し系な雰囲気。絶対今の時代にない雰囲気の作品。
10.ダンプ松本『極悪』
44Magnumが大きくプロデュースに関わっていて、Netflix限定配信『極悪女王』主題歌の「Dump The Heel」も本家は結構間の抜けた感じのボーカル。「Trouble Maker」とかポストパンクっぽくてカッコ良い。坂本龍一作曲の「Hells Angels」はビートが複雑に交錯する楽曲で「Maji」はしっとりとした作風。
以上。