1.ミラ パラメータ『リボーン』
2000年代初頭のガールズポップみたいな、Capsuleみたいなネオ渋谷系の系譜みたいな雰囲気。ゴンドウトモヒコプロデュース、マスタリングは砂原良徳。電子音の響きが美しい。絵本の中の世界のような、シンプルながらキャッチーな「スカートの中の城」も良い。
2.吉村晶『ネテイル』
「オフトン」からもう寝起きと同時に聴きたいメロウなサウンド。ジャケの水面のように明るくまったりとした感じの作風。昼寝の時に聴きたい感じもある。
3.Far Caspian『The Last Remaining Light』
「Commuter Repeating」のギターリフとサクサクしたドラムが心地良いし、音響的なボーカルがまた良い。全体的に大人しいサーフミュージックのような感じで、海でも森でも自然の中のコテージで聴きたい感じがある。
4.Magdalena Bay『Imaginal Disk』
「She Looked Like Me!」のボサノヴァのようなイントロから壮大な幕開け。次曲「Killing Time」もラウンジ的で心地良い。90年代のダウンテンポみたいな雰囲気。
5.Tim Maia『Nuvens』
表題曲からジョージ・ベンソンのような爽快感のあるメロディが吹き込んでくる。「Outra Mulher」も哀愁漂うソウルでグルーヴィーなMPB。サンバのようなリズムの「Ar Puro」も最高。
6.The Vines『Highly Evolved』
グランジは最高。「Outtathaway」みたいな途中で何度もシャウトするような感じの曲最強。「Factory」のようなビートルズチックなロックンロールもあって
7.Saimaa『Urheilu-Suomi』
オリンピックの開催音楽を模したコンセプト作品。ジャンルレスで楽曲が展開していく。何かが始まる前の緊張感や興奮のある「Mäkikotka」はケルト音楽のようなイントロからプログレっぽいシンセ交じりの音楽で、いよいよ「Olympia-Kahvit」から"始まった"感が出る。昔のアーケードレースゲームBGMのような「Monaco Grand Prix」「Pikataipale」もエモい。
8.Shōtaro Aoyama『SOCIAL CLUB』
心地の良い四つ打ちのリズムを基調にクラブっぽいサウンドが続く30分弱のEP。特にどんぐりずをフィーチャーした「Ding Dong」の盛り上がりが最高。やはりハウスとヒップホップは紙一重で最高のグルーヴが生まれることが実感できる。
9.TEMPLIME『EMPT MILE』
プロデューサーのKBSNK(カボスニッキ)とクラブDJ tempura(テンプラ)による音楽ユニット。全体的に洗練されたクラブミュージックのような作風。「답답해 [Feat. 初音ミク + Bandalgom + gaze//he's me]」とかスタイリッシュでY2KなKPOPっぽいリズム感で最高。
10.武田理沙『Parallel World』
相変わらずカオスな作風で長谷川白紙を彷彿させるジャズ。ASA-CHANG&巡礼のような感じもあると改めて思うも、「LIAR」を聴いてアヴァンギャルド・ジャズのジョン・ゾーンや大友良英のような感じもある。朝聴くと目が醒める。というより覚醒する。
以上。