まず個人的な持論として、漫画は短く完結したものの方が良いと思っている。
なぜなら、飽きるからだ。バラエティ番組でもそうだが、CMでダラダラ間延びした後にはもうチャンネルを変えているのだ。
あまり長いと次の巻を読む時には前の巻の内容を忘れているし、やっぱり短い巻数に内容がまとまっていたり、新しい展開があると読み続けられると思う。
1巻で一区切りして、1巻後半か次巻で新たな展開が巻き起こるのが理想(とは言っても1日の出来事がずっと続いている系のものもあるが…)。
ここで、今まで読んできた漫画の中から個人的に印象的だった、思い入れの深い漫画を5つ紹介する。
1.金と銀/福本伸行
全11巻(完結)。とにかくギャンブル狂いの若者だった森田の秘めたポテンシャルと、それを手玉に取る銀さんが凄い。もともと人情物を作ってた作者だけあって、その人の背景だったり、狂気だったり、人間模様を描くのが上手い。名言揃い。特に「平井が平井であったならばそれでかまわぬのです」が好き。
2.服を着るならこんなふうに/縞野やえ
全10巻(既刊)。高いブランド品などではなく、手軽に買いやすいものでコーディネートのコツやらを教えてくれるファッション初心者向けの漫画。これを読むことによって、オシャレやら着こなすことの感覚がなんとなく掴めた。ドレスコードや、カジュアルスタイルのバランスなど、季節や場面によってのファッションも載っていて参考になる。
3.湯遊ワンダーランド/まんしゅうきつこ
全3巻(完結)。サウナブーム前後にラジオで紹介されてたのがきっかけで読み始めた。具体的な「どこどこの銭湯に行ってみた」みたいなレビューではなく、純粋にサウナを楽しんでる描写が等身大で描かれてる。サウナだけでなく周囲の人とのエピソードもあるので、日常の中でのサウナ生活が想像しやすいため、サウナに興味持ってる人にはオススメ。
4.ヴォイニッチ・ホテル/道満晴明
全3巻(完結)。今まで読んだ漫画の中で、かつこの巻数でここまで充実した漫画は今のところこの漫画だけ。色んなものを抱えた人間がいて、それを一つの見方でなく、各々の視点に立ってちゃんと映してるような感じ。下ネタばかりだけど優しい世界で、人との繋がりっていいなと思う漫画。最後も綺麗な終わり方で感動。ロボコップがカッコイイあのシーンは名シーン。
5.働かざる者たち/サレンダー橋本
全1巻(完結)。会社とは人生とはなんだ、という社会の理不尽や難しさを描いた漫画。働かざる者にはそれぞれいろんな背景があって…というような経緯を読める。同時にいろんな生き方があるんだなとも思う。リアルにサラリーマンやってる作者が描くからこそリアリティがある。暗い側面がコミカルに描かれていて、社会人ならマストな1冊だなと思う。
以上。