Patchwork Dream

随時、記事の加筆・修正または再掲載します。

空っぽの日曜日にしっぽり時化込みてえ時に聴く音楽

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日曜の夕方は通称「サザエさん症候群」と言うブルーマンデー症候群的なものがある。これは昔韓国人の留学生に聞いた話だが、韓国では日曜に鐘の音が鳴らされ、それを聞くことで憂鬱になる慣習があるようだ。

日曜の過ごし方

―――最高のモーニング

前日に少し出かけて出先のビジネスホテルに泊まってモーニングを堪能、その後ダラダラ過ごして帰宅、という流れをやったが最高だった。これはホテルのサブスクを利用してのこと。世の中のサブスクの無料期間及びキャンペーン期間に利用すれば格安でサービスを利用できるが、億劫でやらないという人は多い。こういったサービスは一度やると否が応でも慣れて、しばらくそれ中心の生活になってしまうのである意味注意。

―――サードスペースとしてのカフェ

土日のカフェはどこも混んでおり、サウナに行けばおっさんがわんさか隠れている。カフェは土曜日はコワーキング中心の人が多いが、日曜日は確かに読書やら私的な時間に利用してる人が多いイメージ。

次に気になったのは、利用した曜日である。一週間で最も利用が多かったのは「月曜日」だった。ま、これはなんとなく分かる。休み明けの月曜日の朝、ビジネスモードに切り替えるためにコーヒーを飲む人が多かったのだろう。
 
火曜日から木曜日までの利用回数はほぼ横ばいで推移して、金曜日に減って、土曜日も減る。しかし、である。日曜日になると利用回数が増えて、その数は金曜日を上回っていたのだ。この動きについて、JREパスポートの担当者はどのように見ているのだろうか。
 
JR東日本の市原康史さんに聞いたところ「通勤客をターゲットにしているので、土日曜日の利用は少ないかなと思っていました。しかし、それほど減っていないというか、日曜日は金曜日よりも多い。休みの日に駅まで足を運んでいただいて、コーヒーを楽しまれた。いわゆる“サードスペース”として利用された人が多かったのでは」と分析している。

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―――明日に備えてしっかり休め

家で聴く音楽

下記はたまたま見つけたプレイリストだが、チルできる楽曲が多く、このプレイリストを聴くと心が休まる。夕方ぐらいから聴き始めると良い。良いプレイリストに出会った時、その人の音楽遍歴がまるで名刺のようにその人を物語ってくれているように思える。

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アーティスト

スガ・シカオ

スガ・シカオの曲は朝方から昼、夕方とあるがどんな時に聴いても何となく厭世的に聴こえてしまう。というのは、元々学生時代のスガ・シカオはノイズバンドの非常階段にインスパイアを受けたインダストリアルなバンドをやっていたようだ。すまし顔のスガシカオのポーカーフェイスの下の憧れや哀愁を感じる。

スガシカオ「ひとりぼっち」

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スガシカオの凄いところは狂気を孕んでいるところで、表面ではヒットチャートのようなメロディを量産しているのは大友良英にも通ずる。後半サビでいつもビビるし目が醒める。断末魔のようなシャウトの後、ギターとドラムの轟音。これは非常階段に陶酔していた学生時代のバンドでの音源を使用しているらしい。狂気の作品。

スガシカオ「黄金の月」

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スガシカオはファンクやソウルのジャンルに分けられると思うが、個人的にはブルースのようにも感じられる。それ程切なく儚い。夕方に、まだ月が登る前のオレンジの空に向かって、鉄道の上を渡る鉄橋から缶コーヒーをすすりながら聴く曲。スガシカオの良いところは、ただ切なく暗く終わるのではなく、僅かな希望や一筋の光が感じられるところ。それでいて内省した詞をカッコ良いグルーヴで包み込んでくれることで、聴いているこちらをカッコ良い主人公のように気取らせてくれるところだ。

スガシカオ「AFFAIR」

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イントロのシンセがカッコ良すぎる。けだるげなビートとディスコ/ソウル的な優しく力強いサビとジャジーなトラックが、トボトボ疲れ果てて彷徨うように帰路に着くときに聴くと沁みる。
☟デモテープバージョンだとより暗い夜のクラブのラウンジのような雰囲気になっている。DJのMixを眺めて聴きながら、ソファでハイボールをすすっているような気分に浸れる。どちらにせよ孤独がスパイスになるスガシカオ作品って感じがする。

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スガシカオアシンメトリー

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イントロなくいきなり歌から入る曲は名作というのはエレファントカシマシから学んでいる。その後のファンキーなイントロから歌に入っていくが、カッコ良い反抗期のように、20代の不安から斜に構える姿勢と憧れや僅かな望みを感じる。ダウナーなのに気分が揚がる「シクラメンのかほり」のような感じ?の部類。

Original Love

Original Love『Love! Love! & Love!』

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記念すべき1st。全体的にジャズ色が強く、爽快な「BODY FRESHER」に「LOVE VISTA」のメロウなソウル。全体的にアップテンポで歌唱もパワフルなロカビリー風で賑やか。

Original Love『結晶』

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個人的ORIGINAL LOVEの1番のお気に入り。アシッド・ジャズ色が存分に発揮されている作品。ラップのような語りからサビに入る「心理学」の幕開けがカッコ良すぎる。からの「月の裏で会いましょう」はロマンチックが止まらない。次に中毒性の高い「ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ」。首都高を駆け抜けているかのような爽快感とスピード感の「スクランブル」。

Original Love『EYES』

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冒頭の「Let's Go!」から気怠げな歌い方に反してカッコ良い歌詞。南国風のパーカッションと少ないメロディでラップみたいな印象を受ける。「サンシャインロマンス」は言わずもがな名曲。これを聴くために生きてきた気さえしてくる「いつか見上げた空に」はアンセム

Original Love『風の歌を聞け』

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「Two Vibrations」はうねるベースとギターが最高なファンク。古今東西どのファンクの曲と比べても最高過ぎる。カッコよ過ぎるベースから入る「Sleepin' Beauty」も最高のミドルテンポ・ファンク。トリを飾るのは「朝日のあたる道」。サビで駅前にいる夏場の鳩ぐらい溶ける感覚に陥る。

Original love『Rainbow Race』

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全体的にジャケのようなカントリー/フォーク風のアコースティックギターが映える作品。朝活動する際に聴きたい「ブロンコ」から「ダンス」。「夢を見る人」は田島の優しさに浸れる名曲。

FLYNNG KIDS

Flying Kids『BEST OF THE FLYING KIDS~これからの君と僕のうた~』

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いきなり「我思うゆえに我あり」から最高。じゃがたらの「でも・デモ・DEMO」みたいな雰囲気。「とまどいの時を越えて」もエモい。

アルバム

Silent Poets『For Nothing』

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トリップ・ホップのようなLo-fiヒップホップのような雰囲気で聴いていると落ち着く。2000年が近づいてきた頃の時代や作品ってやっぱりどこか独特な美学があるような気がする。儚く美しい感じがして、かつサビの生えない名作。

EaglesHotel California』

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結構過小評価な気がする名盤。冒頭から表題曲。飲み屋で飲む一口目のビールのように染み渡る。何故こんなに哀愁漂うのか?全体的にはカントリーの要素が強く、こんなホテルがあれば泊まってみたいものだ(モデルとなったホテルはビバリーヒルズ・ホテルというところで思っていた印象とは違った。もっと質素な感じだと思った。)。あと「Life In The Fast Lane」も「Victim Of Love」もカッコ良すぎないか?

■John Martyn『Solid Air

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お洒落なこじんまりとした店で流れてそうな曲。「Solid Air」は家で持ち帰りのタスクを酒をあおりながら週の終わり、休日の終わりをしみじみと感じる楽曲。

■Yoñlu『A Society in Which No Tear Is Shed...』

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16歳で自殺したブラジルの少年の作品。雰囲気は中東っぽい。アシッドフォークっぽくてサイケな印象。どんより暗いわけでも明るい訳でもないが、どこか陰りがある。宅録感はあるが実験的でダークで美しい。

Third Eye BlindThird Eye Blind

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「Semi-Charmed Life」が最高過ぎる。日曜を実感する昼過ぎ頃のホームセンターをウィンドウショッピングしながら聴くような曲。全体的に遠くに夕日が見えるような雰囲気。サーフミュージック感が強い。

■The Smashing Pumpkins『ATUM』

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3枚組と言うボリュームながら、冒頭「ATUM」からミュージカルが始まったのかと言うほどのしんみりした幕開け。クラシカルな雰囲気でクイーンのようでもある。

 

以上。