やっぱり原曲が素晴らしいと、良い意味でライセンスフリーな、誰が歌っても変わらない良さがある。専売特許でない分、人によっていろんな色を醸し出すところが最高。
それを歌う人が、オリジナルにはない世界観、新たな世界を引き出してるものなどは特に最高。
フィッシュマンズの「ロング・シーズン」にオノヨーコが2010年MoMAで行ったヴォイスパフォーマンスをのっけたこの発想にまず拍手。ちょっと笑っちゃうんだけどUAパートにカブる所と佐藤くんも一瞬彷彿させていいんだよコレ。Fishmans - Long Season (Yoko Ono Cover) https://t.co/AdIqSYRsTO pic.twitter.com/sbIz7z2HNn
— Bellissima (@BellissM) 2020年1月13日
1.Ebony Steel Band『Pan Machine』
クラフトワークのカバー作品。シンセサイザーの代わりにスチールパンを演奏したテクノ。ドラムも生演奏でシンセのように音色を変えられるわけではないものの、打楽器であるスチールパンでここまで曲によって音の出し方を変えて効果音的な音からシームレスな音まで再現できるのは凄い。
2.Blond Piano『Piano Tribute to Frank Ocean』
フランク・オーシャンの『Blond』をピアノのみでカバーしたクラシカルな作品。
3.Señor Coconut And His Orchestra『Yellow Fever!』
YMOのサンバ風カバー。「The Madman」では細野晴臣、「Yellow Magic」では坂本龍一、「Limbo」では高橋幸宏が参加し、YMO本人たちが参加した珍しいカバー。TOWA TEIも参加。
4.Various Artist『Miles From India』
Miles Davisの名曲の数々をインド風にカバーした作品。と言っても、ほぼ『Bitches Brew』と『Kind Of Blue』だし、これだけ聴くとオリジナル作品のように聴こえてしまう。
☟ちなみに『Kind Of Blue』は『Kind Of Bloop』というタイトルで8ビットのカバー作品がある。
5.[re:jazz]『Nipponized』
日本のハウス・クラブ系ミュージックを(中心に)ジャズ風にカバーしたアルバム。
TOWA TEI「Luv Connection」のカバーが最高過ぎる。ゆったりとしたテンポで、淡い照明で照らされたホテルのラウンジで流れていてもおかしくない雰囲気。帰宅後、一日の旅行疲れを癒すのには最高の音楽。
6.Gil Evans『The Gil Evans Orchestra Plays the Music of Jimi Hendrix』
マイルス・デイヴィスの片腕のように活躍していたギル・エヴァンスだが、本作はギルが他界によって叶わなかったジミ・ヘンドリックスとの共演から生まれたトリビュート作品である。「砂の城」や「空より高く」といったギルのオリジナル作も収録されている。アレンジャーとしての才覚が伺える良い作品。
7.トレヴァー・ホーン『Trevor Horn Reimagines – The Eighties Featuring the Sarm Orchestra』
往年の名曲をオーケストラを使った豪華なカバーをしている作品。朝の始まりに聴けば爽快な目覚めに違いない。「Blue Monday」のカバーは四つ打ちのメロディをクラシック×テクノ的なアプローチで攻めていて感動。
8.Guns N' Roses『"The Spaghetti Incident?"』
新旧のハード・ロック/パンクの名曲を集めたカバー集。いきなりザ・スカイライナーズの「Since I Don't Have You」から始まるのでパンクロックかと思って聴き始めたらグループサウンズみたいな曲で拍子抜けする。
9.Various Artis『CANARY ISLANDS~大滝詠一作品集~』
海外のアーティストが大瀧詠一の楽曲をカバーしたオムニバス作品。大瀧詠一の夢の中のような浮遊感は消えて完全に言われないと気付かないような洋楽になった作品。ただ80年代のナイアガラ的なオーシャンビューの見ている景色は同じで、捉え方のアプローチが違うようだ。ジャスコテック感が高い。カバーとしての良さ、蜃気楼のように遠くにナイアガラが見える。
10.Rage Against The Machine 『Renegades』
すべてがカバー曲で飾られるRATMのラストアルバム。反抗と言う名に相応しい楽曲をピックアップしてRATM色に染め上げた作品。原曲と比較して聴くと面白い。言いたいことは下記の永野の動画で語られている。
以上。