Patchwork Dream

随時、記事の加筆・修正または再掲載します。

邦楽アンダーグラウンドシーンツアー10選⑦

『ノイズ・ミュージックは最高』でも少し触れたが、関西地方で深夜に放送されていたという番組『精神解放ノ為ノ音楽』。もはや手に入れることが不可能な状況ではあるが、一部の映像はネット上で出回っているようだ。こういった界隈が一部でデス渋谷系としてもてはやされていたような感じだが、ボアダムス(∈Y∋)関連が気になる。

spiritualbolshevik.cocolog-nifty.com

1.Grim『Message』

urashima.bandcamp.com

小長谷淳によるインダストリアル・ユニット、Grimの87年作。前半はAunt Sallyのような雰囲気で後半は渋谷系っぽいギターポップcitrusとかsalon musicみたいな感じ。リミックスの方がノイズが強くてインダストリアルな感じがする。

2.Aunt Sally『Aunt Sally』

open.spotify.com

全体的に陰鬱な感じがする表題曲は、90年代からのニルヴァーナのような、激しくは無いがグランジ的な雰囲気を感じる。次曲の「Kagami」がポップ寄りの曲調なのでギャップが凄い。「Subete Urimono」はP-MODELっぽいテクノポップ

3.平野威馬雄『衝撃のUFO』

平野威馬雄 – 衝撃のUFO

中原昌也がリミックスしたこともある「マンテル大尉事件」に独自の見解が面白い「UFO観測会」。ほぼノイズミュージックな「変光星音」「電波望遠鏡による宇宙音」。ユリゲラーのCDにしろ、70年代のオカルトブームの胡散臭さやカオス感は堪らない。

4.Kulara『Fragmental Remembrance A Switch Of Resurrection And My Hearing Vanished(断片的な記憶と再生のスイッチ、 そして壊れた僕の耳)』

Kulara – Fragmental Remembrance A Switch Of Resurrection And My Hearing Vanished

実験的でハードコアなバンド。プログレに近い。ほぼボーカルはなくてシャウトのようなものがたまにあるだけ(なんて言ってるかはわからない)。

5.ROM=Pari『VIEW』

VIEW

90年代のAphex Twinのようなドリルンベース。ただサンプリングが多く散りばめられていてどちらかと言うとMike & Richのような雰囲気。ただ音的には結構シリアス寄り。

6.午前四時『LIVE BOOTLEG+8 TRACKS』

LIVE BOOTLEG+8 TRACKS(紙ジャケット仕様)

「トビラ」からのエンジンのかかり具合が良い。ごちゃごちゃした荒っぽい演奏と歌唱。村八分のような雰囲気。若干やさぐれた「ファンファーレ」に「トビラ」のようなエンジン全開の「それがおまえにいちばん」。

7.V.A.『Tokyo Flashback 2 - P.S.F Psychedelic Sampler』

Tokyo Flashback 2 - P.S.F Psychedelic Sampler

全体的に70年代のサイケロックめいた作風。High Rise×灰野敬二の「T・F・B」、普通にロック調の曲を灰野敬二が歌ってるのが珍しい。初期のゆらゆら帝国作品も収録。

8.V.A.『ZK Samplers 1992→93』

open.spotify.com

ノイズあり、パンクありのコンピレーション。痛郎「Blue Thinking」が初期ヴィジュアル系っぽいハードロックで良い。

9.ホッピー神山『音楽王』

ホッピー神山 – 音楽王

日本人アーティストでジョージ・クリントンとタッグを組んで作品をリリースしたのはこの方ぐらいでは?
元PINKのキーボーディストで音楽プロデューサーのホッピー神山の作品。ジャケのおふざけ感と最高のタイトル。ただゲスト陣がジョージ・クリントンメイシオ・パーカー、カーティス・キングJr、P-Funk Horns、マーク・リボットなど豪華すぎる。埋もれていてはいけないはずなのにアングラ。しかも1stソロアルバム。

10.UKAWANIMATION! 『ZOUNDTRACK』

ZOUNDTRACK

テクノとノイズの入り乱れるエレクトロオーケストラ。石野卓球田中フミヤMerzbowに∈Y∋といったテクノとノイズの入り乱れるクラブミュージック。DOMMUNEっぽい宇川直宏っぽい人選と楽曲。聴くサーカスみたいな感じ。

 

以上。