1.LÄ-PPISCH『ポルノ ポルノ』
「プライベートビーチ」のホーンの鳴りが最高。ダブのようなゆったりとしたリズムの「夕陽ケ丘」も最高。かと思えば急にアヴァンギャルド・ジャズのような「昨日友達に無修正の写真を見せてもらった」。「パヤパヤ」のイメージしか無かったが、じゃがたらのような雰囲気がするし、実験的
2.V.A.『琉球レアグルーヴ Shimauta Pops In 60's-70's』
琉球音階を用いたサイケデリック・ガレージみたいな雰囲気で、屋良ファミリーを始めとした沖縄のアーティストのコンピとなっている。
3.ALI PROJECT『幻想庭園』
初期のピチカート・ファイヴを更にアヴァンギャルドにしたような作風で、ドラクエのようなシンセ音が響く。「アンジェ・ノワールの祭戯」の中毒性が高く、ゲームのサントラに歌詞が載ったような雰囲気。
4.不失者『不失者 1st』
1曲が10分以上あるプログレ的な雰囲気だが、灰野敬二のシャーマンのようなボーカルとギターの響きが癒し。「あっち」のイントロから最高。「すきにやればいい」はフィッシュマンズやゆらゆら帝国的な浮遊感のあるロック。
5.Gaspar Claus『Jo Ha Kyū』
フランスのチェリストによる作品。ジャケは諸星大二郎。日本のアンダーグラウンドシーンで活躍しているアーティストが多数参加(TACOの時のように坂本龍一もピアノで参加している)。友川カズキや灰野敬二の叫びが良い。1曲の中でまったく異なる展開が繰り広げられる。
歌詞の内容からエイズで亡くなった(自殺した)のでは?と言われる正体不明のラッパーの作品。シンプルなトラックながら歌詞が重くて考えさせられる。制作したラッパーは報酬を受け取る前に失踪したらしいが、この一連の騒動を込みで作品として、某ラッパーグループのメンバーが匿名で行ったパフォーマンスだったのではとも言われている。
パーカッションと坂本龍一1stの頃のようなシンセサイザーが印象的。即興演奏的な作風で、「∫/ Z (musique differencielle 2°)」では坂本のスキャットと効果音的なぴあのが聞ける。
坂本龍一くんを思い出の音と共に送りたい。合掌。
— 土取利行 Toshi Tsuchitori(故・桃山晴衣+立光学舎) (@drumythm) 2023年4月3日
「ディスアポイントメント・ハテルマ」土取利行・坂本龍一https://t.co/q9SsoEvrW9https://t.co/wb5SAfhTbl
写真:1975年8月、録音スタジオは狭くノイズが出るクーラーを止めて裸で演奏。この後私は9月に初渡米ニューヨークに旅立った。 pic.twitter.com/FrW4K2EI0T
ザ・スターリン結成前の遠藤ミチロウを中心に1979年に結成されたバンド。LIVE時の音源をそのまま収録した荒っぽいパンクらしい作風になっているが、中には後のスターリンに収録予定の楽曲もいくつかある。INU・町田町蔵っぽい。
9.V.A.『Screaming A Go Go - スクリーミング ア ゴーゴー』
中原昌也選曲によるサイケ/モンド/サーフ映画の音楽集。メロディックで陽気な雰囲気なのが最高で、曲を聴いているだけでも十分楽しい。
10.K. Yoshimatsu『Marine Crystal』
演奏からアートワークまですべて一人で作成されているデモテープ的作品。チープなリズムボックスの音とカラオケのようなリバーヴ掛かったボーカルがポンチャックみたいで癖になる。「Crystal Life」最高。シティポップ的なアプローチだろう。
以上。