1.Leevisa『Koreography』
韓国のDJ・プロデューサー。他にも歌モノを出したりしているが、本作は電子的な実験音楽。Kyokaっぽい雰囲気でジャケもインパクトが強い。
2.yeule『SerotoninⅡ』
シンガポール生まれロンドンで活躍しているアーティスト。10代の頃から音楽活動をしている故に既にサウンドと雰囲気が確立されている。ジブリの楽曲をカバーしたり、日本語のサンプリングをしたり、日本に傾倒しているような部分も垣間見える。
3.Pan Daijing『Jade 玉观音』
ノイズに歌声が乗ったような雰囲気で「Ghost」なんか特にTGの「Hamburger Lady」のように聞こえる。全体的にダークファンタジー系の洋ホラゲーのサントラ的な雰囲気。
4.Okkyung Lee『Ghil』
チェロ奏者のようだが、しずかちゃんのバイオリン的な感じでほぼノイズ。1日自宅の解体作業に立ち会っているような感じで、ずっとクロスや材木をベリベリ剥がしたりのこぎりで切っているような雰囲気。
5.박혜진 Park Hye Jin『Before I Die』
トラックメイクやラップができる女性DJ。ビョーク的な雰囲気で聴いていたが、後半になるに従ってよりクラブ色が強くなっていく。ミニマル的にフレーズが繰り返されるのが特徴的。
6.Park Jiha『Philos』
朝鮮伝統楽器の奏者の作品だが、アプローチが様々で面白い。ライヒのようなミニマル感を基調としているような気がする。
7.Karen Mok 莫文蔚『一朵金花 Golden Flower』
全体的にIDMのような複雑なビートで楽曲が進んでいく。冒頭の「散光」からBeatmeat Manifestのような雰囲気。
8.Yeong Die『Threshold Value』
韓国のIDM系のDJの作品。MacとLogic Xとキーボードのミニマルなアイテムで作成している。メロディアスと言うよりは音響系で実験的な要素が強い。幼少期はピアノを習っていた人が抽象的なテクノに参入してこういった音を奏でるのは面白い。坂本龍一が現在アンビエントをやってるような一周回った形なのかもしれない。
9.Scintili『Times New Roman』
エピック感のある荘厳なトラックでPortisheadのようなダークさ。新感覚トリップホップ。一定の冷たさがあって南極の氷のような気高さと壮大さ、孤独感がある。
10.Otay:onii『冥冥 (Míng Míng)』
冥界からの音楽のようなダークなアンビエントと実験音楽的な複雑怪奇さがトラックも歌も含めて底が深い。アジア的なテイストを感じるが、霧がかかったような雰囲気で、先が見えないミステリアスなサウンドで、歌い方もビョークを節々に感じる。
以上。