1.THEE MICHELLE GUN ELEPHANT『TMGE 106』
国内が洋楽かぶれで邦楽からの関心が逸れてしまっていた90年代後半、ロキノンでトリを務めて会場を沸かし、Mステでドタキャンしたt.A.T.u.の代打で最高の演奏を繰り広げた伝説ことTMGEだが、どれを聴いても最初の1音で感情が沸騰する。ここまでロックで最高にカッコ良いのに2000年に入ってしばらくしない間に解散。
2.Z-Rock Hawaii『Z-Rock Hawaii』
∈Y∋のシャウトによって成り立っている作品。暴力温泉芸者の『Que Sera.sera』のような雰囲気。
3.Ziúr『Eyeroll』
荒いヤスリで磨いたような音や倉庫で物を探してる時のような音がする。IC3PEAKやDie AntwoordのようなスタイルのDAFって感じ。
4.金属恵比須『ハリガネムシ』
1996年から活動しているプログレバンド。70年代プログレのような雰囲気で展開もサウンドの変化も面白い。ボーカルが女性だという点も面白い。サウンドそのものは70年代チックでメロディも日本語で歌謡曲っぽい雰囲気。
5.Aksak Maboul『Une Aventure De VV (Songspiel)』
最初アヴァンギャルドジャズかと思ったら急展開。ミニマルテクノのようなビートとシンセ、弦楽器の濁流が押し寄せ、スポークンワードが放たれる。
6.Cows『Cunnning Stunts』
エリック・ドルフィーのようなジャケで当初はアヴァンギャルドジャズか何かのアルバムかと思ったら思いっきりスカム。スピード感がパンクのようで最高。グランジのような「Mine」がカッコ良い。
7.Pantera『Vulgar Display Of Power』
まずジャケが良い。メタルと言うよりハードでスラッシュなパンクみたいな感じ。グルーヴ・メタル最高。
8.Skiantos『Monotono』
イタリアのコメディパンクバンド、スキアントスの2nd。ジャケも面白いが中身もWeenみたいな感じで最高。イタリア語でのシャウトが沁みる。「Diventa demente」の1曲の中で複数の展開が成されるのが面白い。サビという概念が内容に思える。
9.The Mothers Of Invention『We're Only In It For The Money』
ビートルズの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』をパロッたジャケと内容。当初はレニー・ブルースとの漫談を取り入れた内容にしようと考えていたようで、もしかしたらザッパのスネークマンショーになっていたかもしれない作品。ヒッピー的な内容と風刺、楽曲自体もビートルズのような不気味な実験的試みが行われていたりする。
10.Free Kitten『Nice Ass』
ソニック・ユースのキム・ゴードン、プッシーガロアのジュリィ・カフリッツ、ペイヴメントのマーク・イボルド、ボアダムスのヨシミによるバンド。1曲1曲が短めで、ラストは10秒にも満たないギターのディストーションで終わり。
以上。