1.KinseyLloyd『whenigethomei'mgnasamplewhenigethome』
テープミュージックと言うような感じでコラージュ感がある。聴いているとあっという間に時が過ぎているタイプの作品で、展開のないビートがずっと続く。1曲が短いのですぐ別の曲に切り替わるが、ある程度まとまっていて聴きやすい感じではある。
2.Kaidi Tatham『An Insight To All Minds』
ヒップホップのビートと言うより音楽的なフューチャージャズ作品。ハービー・ハンコックのようなビートとスペース感のあるエレクトロの「Intergalactic Relations」。スーパーで流れていたらちょっと良い「Carry It Mongo Man」も最高なジャズ。
3.Mr.Dibbs『Primitive Tracks』
1990年代的なターンテーブリズムとアコースティックなサンプリングによるビートとボイスサンプルによる作品。ミックステープ的に複数のサンプルからビートを取り入れている。
4.TOMC『True Life』
アンビエント、ジャズ風なサウンドにゆったりとしたビート。ジャケもサウンドも美しい。強いリバーブが全体に掛かっていて、流れる水のようなピアノの旋律にフィールドレコーディング的な外音がアクセントで入っている。渋谷に新しくできた大きい都市ビルの解放されたフロアで流れていて欲しいサウンド。
5.DJ Krush『Strictly Turntablized』
90年代らしいダークでクールな荒いビート。イルビエントと言われるジャンルに近い。夕方から夜にかけて流すと緊張感が走るアウトローな感じが最高。ジャケも廃屋っぽい。
6.シラフ知らズ『Starr.』
渋さ知らズみたいな名前のアーティスト及びYouTubeチャンネル。チルなローファイヒップホップ曲が揃う。YouTubeチャンネルがあるようで、睡眠導入剤的な動画をアップロードしている。独特なイラストと音楽が癖になるが、ドラッグ啓蒙や事件に関する動画などが挙げられているが、一度チャンネルが削除されたようで、その際に投稿されていた動画も同様のスタイルで睡眠誘発系だったようだ。
7.DJ Green Lantern『Jazz Dream』
生っぽいジャズビート。サンプリングを感じさせないリバーヴ感でほぼアシッドジャズのようなクラブ感がある。チルアウト系ながらも横ノリできる。ボーカルのサンプリング元もファンク・ソウルやジャズ系統。
8.Yayayi『Yayayi』
タイトルが意味不明。タイトルが付いている最初の方クソ長くて20分強とかある。以降は斜線みたいなタイトル。ビートのウワモノ系の鳴りの響きがヤバい。拍子木みたいな音とかノイズとかの散りばめ方が天才的過ぎる。ビートとシンセとボイスサンプルを加工したような音で構成されているが、シンプルなようで複雑。真似できないタイプ。
9.Jonwayne『Bowser』
サウンドはゲームのピコピコ音だがチップチューンともまた違うサウンド。ビートにベース音、サイン音のようなシンセとスピーチシンセといったシンプルな音数なのがファミコン的な感じがして良い。タイトルが『Bowser』(マリオのクッパの海外呼称)なだけある。
10.V.A.『LENZⅢ(ORIGINAL SOUNDTRACK)』
GUCCIやBALENCIAGAのポップアップストアで流れてそうな雰囲気で、ガチャガチャしたストリートっぽいビートがあれば洗練されたテクノっぼいビートもある。その振れ幅もサンプリング主体のものから、ラップモノの「A LITT」何やらよく分からない楽器を使った民族音楽のような「KILLER.AN」もある。
上野伸平スケートビデオ『LENZ III』のシリーズだが、BGMのビートがすべて最高過ぎる。映像によって毛色が違うが、どれも安易なトラップビートやlo-fiヒップホップに走らないオシャレでエキセントリックな雰囲気。もちろん映像も最高過ぎるし、見ているだけでも気分がハイになれる。
以上。