サイケにノイズ、電子音楽、ニューウェイヴ、プログレ、和ジャズ、環境音楽、ボカロ、サントラまで、ニッチな日本の音楽を網羅的に収集したプレイリスト、遂に上限の5000曲に達しました。再生数も7000回越え。Youtube上にある世界屈指の和物カタログだと思います。https://t.co/jvYAr82OLz
— 夏猫街まろん (@telepath_yukari) 2023年7月11日
まだ学生運動が盛んだった1972年作。3億円事件の犯人のモンタージュジャケ。内容も革命チックなものでイントロから世界観に惹き込まれる。夜自室に籠って聴いていた「ふざけるんじゃねえよ」や「コミック雑誌なんか要らない」が暗い部屋で鳴り渡る環境でアドレナリンを高めていた時期が懐かしい。「戦争しか知らない子供たち」は名曲。日本のレベルミュージック。R.I.P.
2.Friction『軋轢』
正式なタイトルは『FRICTION』(LP盤の帯に『軋轢』とあったためそう呼ばれる)。何気に坂本龍一プロデュースの1st。冒頭「A-GAS」のハットが鳴り響く中でのギターのリフがカッコ良すぎる。
3.Gilles de Rais『Gilles de Rais』
1993年作品。90年代初期REMAINSのヴィジュアル系っぽいこの雰囲気が良い。「SONG REMAINS」とかBOØWYみたいでカッコ良い。初期の黒夢とかは青春色の強い爽やかな雰囲気だったが、本作はビートロックやハードロックっぽい雰囲気。
4.富岡多恵子 『物語のようにふるさとは遠い』
坂本龍一的には70年代はアルバイトと称して無名のキーボーディストとしていろんな所へ演者として演奏していた時期だ。本作は詩人・富岡多恵子とデビュー前の坂本龍一がタッグになって制作された1977年作品。異色のコラボだが、作風はやはり坂本龍一っぽい。富岡氏の歌唱が淡々としたものでヘタウマ的なのが上手く坂本のトラックとマッチしている。表題曲は間奏のシンセソロパートがカッコ良い。
5.キラースメルズ『タラード1&2』
デモテープ感が良い。「御用牙」癖になる。子供の頃、家族で丸1日出かけた帰り道、暗くて静かな車窓から見覚えのあるインターチェンジで高速を降りるのが見えて「やっと帰って来たんだ」という気分に浸るときのような、どこか懐かしい感情、人生の中では何でもないが大切にしたい印象深い出来事のようなノスタルジーに浸ることが出来る。
6.blgtz『CHILLCO / チルコ』
田村昭太による 2003年発売の1stミニアルバム。癒しの溶けるメロウなギターと、荒さのあるドラム、コンクリートの廃墟で歌っているかのような儚いボーカル。傷口に染み込んで癒しの空間を形成する音楽。
アナログ盤「チルコ」本日発売。是非ご購入ください。 https://t.co/C1W4xCKcKx pic.twitter.com/16WTzkqNZS
— 田村昭太 (blgtz) (@blgtz_ztglb) 2023年6月21日
7.yumbo『小さな穴 (le petit trou)』
2003年にテニスコーツ主宰のマジキックよりリリースされた作品。ロケットオアチリトリのような宅録感溢れるサウンドで、空気を通した音という感じがする。台所でガチャガチャやったようなパーカッションも味がある。
なんとなくJ・A・シーザーっぽい。シンセサイザーやスリラー映画のSEのような音がアクセントになっている。70~80年代のアングラ系のニューウェーブみたいな感じで、60年代のサイケ・ムード歌謡的なニュアンスも感じる。
9.森下 登喜彦/R.M.C『妖怪幻想』
ジャズ・ピアニスト森下登喜彦がムーグシンセなどを使って様々な妖怪のSEを再現したアルバム作品。ジャケは水木しげるによるもの。ちょっとしたメロディーみたいなものも感じられ、完全な効果音集と言う感じではない。
10.面影ラッキーホール『パチンコやってる間に産まれて間もない娘を車の中で死なせた…夏』
独特過ぎる歌詞で舞台役者や文学界からの評価が高いバンド。冒頭からインパクトが強すぎるタイトルの「パチンコやってる間に産まれて間もない娘を車の中で死なせた…夏」はファンクな歌謡曲。
以上。