1.Noayama『Consume Land Flea Market』
ビートアルバムなのか、テクノなのか、もはやジャンルレス国籍不明の電子音楽。ラップなのかレイヴなのか、長谷川コッペとのコラボ曲「Majesty ft. Coppe'」は中々独創的な雰囲気で良い。
2.The West Coast Pop Art Experimental Band『A Child's Guide To Good & Evil』
異様に長いバンド名とサイケ感が堪らない。「Watch Yourself」のダウナーなカッコよさを求めていたし、なかなか気色悪い実験的でWeenみたいな「As Kind As Summer」も良い。
3.Arti&Mestieri『Tilt - Immagini Per Un Orecchio』
70年代のプログレは最高。サックスやバイオリンがあったり、ジャズやクラシックな雰囲気も感じる。クラリネットもあり、北欧のケルトっぽい感じもある。
4.Faizal Mostrixx『MUTATIONS』
ウガンダ発のテクノ?IDM? ダンストラック的なビートとエスノ的ボイスサンプル、独特のリズム感と展開がいかにもアフリカっぽい。ミニマルながらも展開があり、奥地の部族の舞踊をそのままテクノ化したようなサウンド。
5.Hujiko Pro「Outtek」
2000年代初期のハードコアのようか雰囲気の作風。ジャケも相まってナードコア感がある。
6.V.A.『TRAX TEST (Excerpts From The Modular Network 1981-1987)』
80年代のアンダーグラウンドコンピ。全体的にニューウェーブ以降のテクノポップ、ポスト・パンクの作風が多く、リズムマシンにシンプルな構成が多い。Merzbowの「Kimigayo」カバーはノイズのないメロディアスなNon Wave風な仕上がり。
7.DELCO MF'S『THE MARCH OF THE MF'S』
トータルで6分ほどだが、この短い間にボルテージを高められる。インスタント・パンクと言うべき短いながらも最高の一品に仕上がっている作品。何かを始める前のほんの少しの空き時間にすべて聴けてしまうので良い。スタート前の起爆剤的EP。
8.八十八ヶ所巡礼『幻魔大祭』
「JOVE JOVE」からアッパーなサウンドが垂れ込む。ミクスチャーではないがミクスチャー的な複雑さや激しさ、バラエティーがある。ZAZEN BOYS意識した感じの「IT’S a魔 DAY(魔=ma)」も良いし、全曲1曲1曲エネルギッシュで良いが若干メロウのようなチル要素もある。
9.川本真琴『gobbledygook』
「ギミーシェルター」で結構な衝撃を食らった。今までは聴いた中だと矢井田瞳の『i/flancy』やHeavenstamp『HEAVENSTAMP』を聴いた時に同じような衝撃があったが、本作はどの楽曲も実験的な浮遊感と底抜けの明るさがあって宇宙的な印象がある。
10.岡村靖幸『家庭教師』
イントロから天才だとわかる中毒性の高い「どおなっちゃってんだよ」で上がったボルテージを次曲「カルアミルク」でしっとりクールダウンさせるサウナのような出だしから入る。どれも粒揃いで長いタイトルの名曲「あの子僕がロングシュート決めたらどんな顔するだろう」はカッコ良い青春ソング。ジャケも派手で楽曲もキラーチューンだらけで岡村節が効いている。
以上。