1.hofli / Takashi Tsuda『水の記憶』
hoflitakashitsuda.bandcamp.com
梅雨に入って小雨が続く日の白い空を眺めながら聴きたい作品。
2.Dream Dolphin『Gaia: Selected Ambient & Downtempo Works (1996-2003)』
博物館で流れるようなニューエイジに女の人の声でナレーションのような語りが響く。行ったことのない博物館に行ったような気分・余韻に浸れる。
3.Depressive Silence『Mourning (remastered)』
ダンジョンシンセというダーク・アンビエントとブラックメタルの狭間にあるジャンルの音楽で、1980年代後半~1990年代にあったとされている。感覚的には90年代のRPGの音楽と言う感じ。
4.Ryuichi Sakamoto & Taylor Deupree『 DIGITAL PHYSICAL VIDEO COMMUNITY
Disappearance』
坂本龍一の『Chasm』参加を機にテイラー・デュプリーとの共演が始まった。坂本龍一『Chasm』『async』のような電子音のアンビエントと生活音のフィールドレコーディングの中にピアノが響いている。時折聴こえる突発的なノイズが良いアクセントになっていて、情緒的な変動を感じる。
5.Cabaret du Ciel『Skies In The Mirror』
1992年リリースのカセットをリイシューしたもので、イタリアのニューエイジ系バンドによる作品。映画の挿入曲のような荘厳な雰囲気が良い。若干Vaporwaveのような雰囲気も感じる。
6.Aphex Twin『Selected Ambient Works Volume II』
シンセとリバーヴと不協和音。不穏な空気が心地よい。昼寝する際に聞きながら眠りにつくとサスペンス作品のようなアンビエントが流れて平穏なのどかな昼が一変して不穏な雰囲気に様変わりする。
RephlexからAFXならびにCaustic Window名義でリリースされた作品は、WarpやR&Sなどからの作品に比べて外部のA&Rに左右されない、よりパーソナルな性格が強かったのでしょうか?
WarpのRob Mitchellが亡くなって以降、「これはリリースすべきだ / すべきでない」なんて意見を言ってくれる人間はいなくなってしまった。Robはものすごくファニーな人だった。俺が彼に『Selected Ambient Works Volume II』の音源を送った時、その収録曲をまだ1曲も聴いていないのにいきなり電話をかけてきて「なんだよこれ、ほんの少しのシンセに死ぬほどリバーブをかけているだけじゃないか」などと言うんだ(笑)。ああいう気の利いた意見は好きだ。まあ、Rephlexに関しては俺がA&Rみたいなもんだから、他のレーベルの作品と違うのは当然だろ。
7.Khotin『Finds You Well』
浮遊するシンセのアンビエントサウンド。時にはブレイクビーツが走っていたり、ミニマルなメロディで自然に聞き流してしまう。なので気が付いたらあっという間に聴き終わってしまっている。
8.尾島由郎『ハンサム』
ビート系の冒頭2曲「Beatnik's Statement」「Discomposure」から一転して以降はノンビートな様々なスタイルのアンビエントが繰り広げられる。語りが入るイージーリスニング「Radio Star」も良い。
9.Celestial『I Had Too Much to Dream Last Night』
アナログシンセとギター、オープンリールを使ってエモいサウンドを放出している。まだ小雨の降る土曜の昼頃、今日はどこにも行かぬまま家で過ごした事に思いを馳せながら、テレビを消して静かに取り込んだ洗濯物を畳んでいる時のような情緒感がある。
10.Date Of Birth『Bless You All The Time』
サウンドというかメロディーがエモい。まだ80年代が漂う初期90sの雰囲気のボーカル。ただサウンドはギターポップで新しい感じはする。
以上。