ボサノヴァと言いつつほぼMPB(ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ)で、MPBはわかりやすく言うと日本で言うところのJ-POPのようなもので、ブラジルでのポップミュージックを示す。
1.Leonardo Marques『FLEA MARKET MUSIC』
ボサノヴァ風ギターの音色とエレピやメロトロンの煌びやかかつローファイ感のあるサウンドにパーカッションが添えられていてオシャレでアコースティックな仕上がりになっている。オシャレでダウンテンポっぽい「Pouco A Pouco」はラテンの風を感じるホテルのラウンジの夕暮れ時に聴きたい。
2.Caetano Veloso『Meu Coco』
全体的に単にラテンに偏った印象はなく、幅広くポップスとしてのアプローチが試みられているような気がする。ただ言語がラテン語族になるとそれだけでブラジルの音楽、ボサノヴァであるように錯覚してしまう。坂本龍一の『SMOOCHY』のような印象。「Sem Samba Não Dá」は完全にボサノヴァ。
3.Ivan Lins『Somos Todos Iguais Nesta Noite』
少し離れた郊外へさすらった時に聴きたい作風。全体的にオシャレでうるさすぎず静かすぎずの雰囲気が良い。「Dinorah, Dinorah」のメロディとフレーズ、「Somos Todos Iguais Nesta Noite (É O Circo De Novo)」のサビの多重コーラスのフレーズも良い。「Qualquer Dia」のイントロも最高。
4.aupinard『aupitape 1: hortensia』
R&Bとボサノヴァを合わせたような作風と評されるが、確かにそんな感じがする。ラテンの風が吹いてて最後の「Brazilia」良い。
5.Everything But The Girl『Eden』
ジャズ、ボサノヴァ、ポップスを包括しているEverything But The Girlの1st。曇り空の日に本が読める薄い照明の図書館的なところで満喫しながら聴きたい。
6.Tamba Trio『Tamba』
ブラジルのジャズ・ボッサグループの作品。静かに陽気なボサノヴァ。読み聞かせのような雰囲気で教育番組的な感じ。
7.Rei Wada『円盤と便箋』
Japanese Neo Bossaと言う感じで、リバーヴの掛かったアコースティックなボサノヴァギターが最高。キリンジのようなアコースティックでエモーショナルな感じがある。ホベルト・メネスカルの「O Barquinho(小舟)」カバーも収録。
8.Edu Lobo『Cantiga De Longe』
最初は暗い印象が強いが、ボサノヴァなのに一部ダブのようにディレイが発生する「Feira De Santarém」や最後のフルートのリフが心地良い「Ahuaverde」。
9.Novos Baianos『Acabou Chorare』
ブラジルのMPBバンド。サンバ、ボサノヴァ、ロックなどの要素を包括した作品。陽気な気分になれる「Brasil Pandeiro」のサビ部分を聴くとやっぱりサンバって最高だと感じる。そんなパーカッションが最高にサンバ。
10.Walter Wanderley『Rain Forest』
「Summer Samba (So Nice)」から快適なブラジルジャズ。オルガンの音色ってなぜこうもオシャレで愉快なのか。「イパネマの娘」カバーも良い。
以上。