1.Red Hot Chili Peppers『Unlimited Love』
故郷に帰郷した時に聴いて正月みたくダラける作品。全体的に黄昏を感じるし、ジャケのようなネオンの栄える国道沿いを疲れたあとさまようように帰宅するエモさがある。ロックだけど攻撃的でないブルース・カントリーのよう。
2.crushed『extra life』
lo-fiなドラムマシンとサンプリングの上を綺麗な旋律とボーカルが乗っかっている。街灯が灯る人気のない夜の公園を通り抜けながら聴きたい作品。ジャケのような夜道を歩くのに良い。
3.DJ Trystero『Castillo』
アンビエント色の強いテクノ。アンビエントの上をビートとノイズが駆け抜けるようなスタイル。シンプルでミニマル、そして静寂。
4.Sade『Promise』
84年作の2nd。ジャズ・ソウルのスタイルで澄んだ水のような美しいメロディと音。響き渡るボーカルも最高で、演奏も最高のジャズで、家で寝る前に準備を整えてから聴き入りたい贅沢さがある。女性ソロシンガーではなくバックの演奏を含めたバンドである。
5.Tsuki No Wa『Ninth Elegy』
アシッドフォーク的な雰囲気とトライバル・ジャズを纏ったイージーリスニング。スムースジャズではないものの、熱帯夜の夜、寝る前に聴くとリラックスできるし、虫の声と満月の灯る夜に聴きながら眠りに着きたい。
6.Toshi Kubota『NOTHING BUT YOUR LOVE』
R&Bで全編英詩のアメリカ版2ndアルバム。ビートが特徴的でジャミロクワイやファレル・ウィリアムのような雰囲気。
7.Pizzicato Five『女王陛下のピチカート・ファイブ』
都内の高級ホテルのラウンジでゆっくりしてるような甘い一時を味わうことが出来る。まだ青い声で歌う田島貴男のボーカルが最高。まだ80年代感を感じる。アクアリウムを眺めてるような浮遊感。「トップ・シークレット」は眠りを誘うソウル。
8.Tony Joe White『Tony Joe』
フォーク/カントリー系のアコースティックなサウンドだが、ボーカルや演奏が滲みる。孤独な男の歌と言う感じで、トニー・ジョー以外の声がしない。綺麗に完成された楽曲で無駄なものが何もない。コークハイが美味い。
9.小沢健二『Eclectic』
小沢健二4枚目のアルバム。渡米後また911以後の作品でニューヨーク、マイアミ録音。ビートを意識したネオソウル的作風でこれまでと異なったアプローチ。思想的な面が強い印象。「今夜はブギーバック」のアレンジは英語部分が日本語に置き換わっていたり、R&Bのような雰囲気になっている。
まさか国立新美術館で小沢健二のジャケットに使われた作品に出会うとは。。『エクレクティック』のジャケ、ゲルハルト・リヒターのものでした。ソニックユースとも縁が深い人。 pic.twitter.com/9zPZUJv2Jq
— 土佐有明 (@ariaketosa) 2023年7月20日
10.VIDEOTAPEMUSIC『世界各国の夜』
前夜祭が無事に終了した後のようなのどかさとチルさ。この夏の気候のような南国感あるパンの音色とダブを駆使したレゲエ的リズム。インストだからこそ前のめりにならずに聞き込める。細野晴臣のトロピカル三部作を彷彿とさせる。
以上。