偶然こういったサイトがある事を知ったのでリンクを紹介。
■UbuWeb Sound - UbuWeb Podcasts
20世紀以降のクラシック音楽、実験音楽のLPをデータ化した音源を掲載しているサイト。原盤化していない音源をここで試聴することが出来る。
きのこ好きのジョン・ケージが、松尾芭蕉の俳句「松茸や知らぬ木の葉のへばり付 」を英語で解説した音源。:Various Tracks「1. Mushroom Haiku, excerpt from Silence(1972/69)」http://t.co/bwPbyP2WrT
— 𝖸𝗈 𝖮𝗄𝖺𝖽𝖺 (@yoookd) 2014年5月7日
☟下記はてなブログで言及されている。
1.Diana Deutsch『Musical Illusions and Paradoxes』
心理学者ダイアナ・ドイチュが発見した音楽の錯覚とパラドックスの数々をまとめたものであり、錯聴とも思える聴く人によって聴こえ方が変わって聴こえる音を集めており、音と向き合って聴く、決してBGMのような流し聞きができない体感型の作品である。錯聴の各局の解説はリンク先に英語だがそれぞれ説明がある。
2.William Basinski『The Clocktower At The Beach (1979)』
1979年に作曲された未発表アーカイブ作品。今で言うVaporwaveのような引き伸ばされた霧掛かったように聞こえるサンプリングのドローン。オープンリールの時代のサンプリング音楽を制作しながらも、音楽的教養とジャズサックス演奏の技巧と作曲知識を持っているというのが面白い。
パートナーのアーティスト、ジェームス・エレインがヘイト・ストリートの疎らなアパートで路上から拾ってきたオリジナルの夜勤の工場録音と、壊れた1950年代のテレビのテープループから作曲された「The Clocktower at the Beach」は、バシンスキーの最も初期の不気味な作品の一つ。この特別な作品が、彼の将来の音の探求と作曲にどのように影響したかを振り返っています。
3.篠原眞『Portrait Of Makoto Shinohara Vol. 2 - Electronic Music Domain』
テープ音楽作品で、電子的効果音の連続で面白い。ノイズともフィールドレコーディングとも捉えられる抽象的な音で、ずっと水中で眠りについているようなふわふわした夢を見ている気分になる。
4.Evan Parker『NYC 1978』
フリージャズの重鎮エヴァン・パーカーの1978年未発表ソロライブ音源。耳が痛くなるような、まるでコードを挿し間違えた際のノイズのようなサクソフォーンが炸裂している。黒板を引っ掻いたときの感覚に似ている。
5.PoiL『PoiL/Ueda』
日本の伝統音楽~能楽、雅楽、長唄等に傾倒していたPoiLと薩摩琵琶奏者の上田純子とのコラボ作。インダストリアル×民謡のような雰囲気のプログレ。
6.John Duncan & Stefano Pilia『Try Again』
ヘリコプター弦楽四重奏曲を彷彿とさせたが、実際は機械的なノイズの中から歪んだ合唱やオーケストラが聴こえ、ダンカンのボーカルと多少のシンセのメロディでレディオヘッドやインダストリアルロックみを感じる個所も見受けられる。
7.Francisco Meirino『A NEW INSTABILITY』
Merzbow的電子ノイズの中で剣道場の振りかざした剣同士がぶつかる音が聞こえる。ずっとサスペンス/ホラー作品にありがちな不穏な感じの電子ノイズが続いているので、この剣道場で何かよからぬ事件が起こるのでは?とひやひやしながら聴く作品。
8.Haco & Toshiya Tsunoda『TramVibration』
電車に乗っているかのような走行する車輪と風の雑音、シンセサイザーの単音のノイズ。たまに電車の音がくっきりと聞こえる瞬間があり、フィールドレコーディング的側面も大きい。
9.Jon Appleton『Contes De La Mémoire』
フィールドレコーディングとアンビエント的要素があって、夜寝る前の頭の中のような、いろんな音が鳴っていて眠る一歩寸前のような浮遊感がある。ある意味BGM的な聴き方ができない。
10.Peter Söderberg『Strings Dialogues』
タイトルの通り、ストリングス系の楽器をデレク・ベイリー並みに演奏している。メロディも展開もない音色がかえって癒し。響きと間を楽しむ。
以上。