1.Contour『Onwards!』
トラックもラップもエモい音を出している。軽く喫茶店で一息つくときにこの曲を聴きながらだらだらして過ごしたい。30分の程良い時間、ゆったりジャズでもヒップホップでもソウルでもあるこの作品を聴いて気持ちを落ち着かせたい。
2.Deerhunter『Halcyon Digest』
中世ヨーロッパを舞台にしたオープンワールド系ゲームのような爽快なアコースティックさ。「Deslre Line」の異様に長いアウトロも良い。シューゲイザーのような音の波や細かいSEのようなサウンドがアクセントとなって癒しのひとときを提供してくれる。
3.Los Retros『Looking Back』
ベースのゆったり感とハットの音が最高。昼頃どう過ごそうかまだ悩む余裕のある時に外に出て聴きたい。デパート屋上の遊園地のようなこじんまりとしたユートピアを感じる。
4.Cowboy Country Club『Signs You’re Getting Older』
カントリーチックなカーペンターズ風味な作品。牧場のような草原が広がるジャケのような場所で聴きたい。フォークのように穏やかなので、快晴の日に草原でじっと安らぎながら聴きたい。
5.MIZ『Ninh Binh Brother's Homestay』
文学を読んでいるような落ち着いた雰囲気と歌詞の描写が美しい。シンプルなアコースティックさと温度感が適温。過ごしていないはずの休日の出来事を体感しているような気分に浸れる。体感型フォーク作品。
ある音楽を聴いて、風の吹く草原を思い浮かべる人もいれば、かつて住んでいたアパートを思い出す人もいる。
それは、耳にした場所が旅先なのか、平日の最終バスなのかというのも関係しているかもしれない。
だから、MIZは、さまざまな土地を訪れて写真を撮ってもらったり、もっと誰かの生活に寄り添うような空間で演奏をしてみたりする。
そうすれば、僕らの音楽を聴いて思い浮かぶ映像が、めくるめく変わっていくと思うのです。
6.Raça『Saúde』
ラテン系の歌唱が最高。30分弱の短い作品だが、ログハウスのような空間でのんびり時間に溺れながらまったり過ごしたい。ジャケのよくわからないメッセージ性も良い。
7.Rythem & Sound『w/ The Artists』
トリップホップやディープハウス的なサウンドだが、ちゃんとダブ・レゲエである。雨の日に土砂降りの窓を見ながら聴いたり、雨上がりの人気の少ない街を彷徨いながら聴きたい作品。
8.Gregory & The Hawk『Moenie And Kitchi』
カヒミ・カリィを彷彿とさせるウィスパーボイスが、北欧の自然の緑に囲まれて歌う少女のような雰囲気を醸し出している。ニューヨーク発のシンガーソングライターによるアコースティックなインディーロックで「Stone Wall Stone Fence」のような時にノイズの混じった曲もあるものの、童話の中の世界のような幻想的で純粋な世界観が展開される。
9.Le Femme『Psycho Tropical Berlin』
60年代のガレージやサーフミュージック的な要素と80年代的なニューウェーブが一緒になったような作風。フランスのオシャレな雰囲気とモンドな感じが良い。
10.Jerry Paper『Fuzzy Logic』
昼過ぎの昼寝の如くゆったりとしたテンポと温かさ。安っぽいリズムマシンのザラザラした軽い音。アドベンチャータイムのような、サイケな白昼夢のような感じ。
以上。