Patchwork Dream

随時、記事の加筆・修正または再掲載します。

言葉は単語のパッチワーク

twitter.com

世の中のあらゆる事象のほとんどを総括して単語という単位で表してしまう言葉は時に残酷に感じる。
人々が思い悩ませる問題も関係性も単語で表せてしまう故にその表層の意に囚われない深層の意を幾度と無く模索させられる。
深層の意は辞書に載らないため正当な解釈が出来ない。
言葉を用いるのにその単語が持つ曖昧さを補間しながら独自の解釈を生み出す故に摩擦が生じる・
その厄介さにもまた言葉で対応しなければならない難解さを感じる。
言葉は単語のパッチワークだ。

―――言語とオノマトペ

海外では猫の鳴き声は「meow」、鶏の鳴き声は「cock-a-doodle-doo」のように、単語の如くスペルまで決まっているが、日本語はその表現が一つに定まらない。

連続性のある感覚に恣意的に切れ目をつけるのが言語だとすれば、その切れ目のつけ方を感覚的に会得(えとく)させるのがオノマトペです。

オノマトペは日本語習得を目指す外国人にとっては、最も難しい分野の一つ。それはオノマトペ習得が最初期の「記号接地」体験だからです。

 記号接地とは元々人工知能の用語で、ことばと身体感覚や経験とをつなげること。「リンゴ」と聞けば、その色や模様、匂い、果肉の色や食感、味、舌触りなど、さまざまな特徴を思い出すことができますよね。「すてきだ」とか「嫌だ」といった感情も含みます。人間が言語を習得するとは、そういうことなのです。

chuokoron.jp

―――言葉にしてしまうことの重み

―――言葉は素晴らしい

―――言葉の使い分けの難しさ

ベストアンサーでは「この1週間」という単語が挙げられている。似たような単語で「向かって右」言う、自分から見て右手の側を指して用いる表現がある。

向こう1週間などの表現の反語
2009/06/15 11:19
例えば、「向こう1週間」とは現在から7日後までの期間を指しますが。
「現在から7日前までの期間」を指したいときはどのように言えばよろしいのでしょうか。

okwave.jp

―――あまり使わない単語
脳脱(脱脳)という単語があり、普通は聞かないが、報道界隈では隠語のように様々な表現を用いている。

読んで字のごとく。
中身が飛び出ちゃっていることです。交通事故などでこうなっている場合、救命をしないことになっています。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

「全身を強く打って死亡」大きな欠損があり、原型を留めておらず治療不可能な状態。即死

「頭を強く打って死亡」頭部が陥没、欠損等で原型を留めておらず、治療不可能な状態。即死

「死亡」事故や事件で亡くなった場合

「死去」老衰や病死など、自然の摂理で亡くなった場合

心不全で亡くなりました」自殺かもしれない、原因がはっきりしない、またあまり知られたくない原因で死んだ場合に使われることがある

「(意識不明の)重体」生命維持器官などに大きな損害がある状態。生命に危険

「重傷」大きなケガはあるが内蔵など生命維持に関する器官の損傷はほぼ無く意識はある状態。全治1カ月以上

「無事保護されました」心身に大きな問題はなく、無事に見つかった状態

「保護されました」心身に怪我やダメージはあるものの、見つかった状態

「発見されました」亡くなっている状態で見つかった

「死体」身元が不明

「遺体」身元が判明している

「暴行」「乱暴」強姦

「殴る蹴るなどの暴行」暴力による危害

「みだらな行為」合意がありつつ違法。性交あり

「わいせつな行為」合意がない状態。性交なし

「いかがわしい行為」わいせつな行為の軽微なもの

jp.quora.com

文字を書くことへの矜持

―――わかりやすく文章を書くには?

下記ではブログが更新できなくなった方の思いがつづられており、自分が文章をかしこまって書くようになってから面白みを感じられなくなったというような内容が書かれている。それに対する意見として下記を引用した。

伝えたいことが無いのに、何かを伝えようと頑張っているから破綻する。

anond.hatelabo.jp

記事では「文才がない」と言っていたが、実際に無かったのは「伝えたかったこと」ではないかと言うのは頷ける。本ブログも半分自分のために書いているような利己的なものだが、これを記しておきたいというものがなければ書けない。そのような意では、下記の出川哲郎の拙い英語でコミュニケーションが図れたのは、相手に対して自分の目的や意図を説明するという気持ちが強くあったからだろう。よく英語が上達しない人は、英語で伝えたいこと、使う機会がないためと言うことは多い。

「ブログで稼ぐ為には」みたいな、「金銭収入というはっきりした尺度」を全面に押し出す人たちがなんか随分増えたなあ、とは少し前から思っていました。別に、マネタイズは悪いことだとは全然思わないし、「ブログでお金稼ぎ」自体はいいんじゃないの、まあ確かに私もブログでお金入ってくるとうれしいなあ(面倒だから殆どやってないですが)、程度に考えていました。ただ、その「はっきりした尺度」があり、その尺度を多くの人が共通の価値として持ち始めると、今度は「その尺度を達成すること」だけがメインになってしまうんですね。つまり、「ブログに何か書きたい」というよりは、「ブログでお金を稼ぐ為のテクニックだけが気になる」という人が増えてきた。で、その「テクニック」に基づいて、例えばノウハウ記事とか、収入の報告記事とかがどんどん前面に出てきた。挙句の果てには、ここ最近「一つの記事に時間かけるより、オリジナルコンテンツじゃなくても大量に記事挙げた方がいい」とか書いてる記事まで見かけました。「誰にでも書けること」を大量に持ってきてPVを稼ぐ。「俺にしか書けないことを書く」とは真逆ですよね。

mubou.seesaa.net

―――文章は短く簡潔に→難しい

デザイナーの問題で「無印良品のようなシンプルなデザインで良いので…」という依頼はかえって難しいという話があり、引き算の美学で簡素にするということは少ない情報量で正確に伝えるということであり、求められる難易度は高い。

認識

―――言葉を正確に伝えることの難しさ

―――認識として理解していても言語化すると思うようにいかない難しさ

相手のレベルに合わせて対話をするという難しさについて、それを自分が階段の上で待っていて相手が階段を昇っている途中であると例えると、その間の埋め合わせに登れない程の高さの一段をこちらが設けてしまうことで相手にとって大きな障壁を目前に置いてしまっまている状態にさせてしまうことに形容できる。通常、相手に説明する際にこちらのレベルで話してしまうと相手にとってはすぐに理解できかねないが、こちらとしてはそれが正しいと思っているため、相手のレベルに合った段を積み重ねて話すということが出来ないのだ。

―――通例の認識と実物との乖離

下記の難しいポイントは、一般的にポン酢と呼称されているものの認識は確かに『味ぽん』であることが多い。しかし、正式な販売名で言うと『味ぽん』はポン酢という名前で販売されておらず、加えて「間違えないでね」と念押しされることによって、より一層『ポン酢』であることが求められる指示となってしまっていることだ。このようなミスを教訓として、ややこしい事例は言葉で説明するよりも画像を見せた方が早いかもしれない。

―――複数の呼び名が存在する

実際、建築業界で働いていた時は「結束バンド」という呼び方はせず「インシュロック」と呼んでいた。同業他社の古株の職人は「タイラップ」と呼んでいることもあった。

―――絶妙なニュアンスの違い

ものさしと定規は形は同じであれど用途が異なる(前者は長さを測る・後者は線を引くもの)のと同様に、癌とがん・ガンは違うようだ。

からだの外とつながっている臓器にできたものを「癌」、すべての悪性腫瘍を総称して「がん」または「ガン」と表記するのです。

www.tokyo-hospital.com

―――国によってその意味を表す単語の数も違う

英語のhappyは幸福でなく喜び。
韓国語に寂しいが6種もある。一人になるのが嫌な韓国人らしい。
“切ない”という愛に関連した無力感の表現が日本語と韓国語にしか見つからない。
英語のloveは愛ではない。男女の恋愛なのだ。同性同士ならfriendship、兄弟ならbrotherhood。
英語は喜ぶより感謝が多い。キリスト教の影響か。悲しみも多いけど。
中国語に恥と照れが多い。恥の文化の本家だけはある。
韓国語は退屈系も多い。子どもがすねているみたいだ。
英語に尊敬が多いのはキリスト教の影響だろうか?
英語に悔しいに相当する言葉が少ない。怒りを自分に溜めるという感覚が少ないのだろう。
日本語教育探究法-シリーズ〈日本語探究法10〉/小池清治・氏家洋子・秋元美晴/朝倉書店/2007」
には、フランス人にどうしても”悔しい”という言葉が理解されなかった話がある。
西洋人には”悔しい”という感覚はほとんどないようだ。

kaysaka.blog.ss-blog.jp

―――国が違えど感性はどこか似通っている

表現

絶妙なニュアンスを嫌がる人はいるようで、同じものでも「監視カメラ」では監視されているようで嫌ということから「防犯カメラ」という呼び方にこだわる人がいるように、一定数呼び方にこだわる人はいる。

―――冷たく感じてしまうチャット上での文章表現の難

―――言葉のニュアンスを補完する皮肉記号

上記の例のように、言葉だけでは見た時の印象が180度変わってしまう。その際のニュアンスを補完するために、皮肉記号(アイロニーマーク)というものがあるようで、未だかつて見たことがないが、文字通りに受け取られないようにするためのニュアンスを補完する意味合いの記号があるようだ。言わば、絵文字で文章のみの雰囲気の伝わらない堅苦しい冷たさを緩和させるようなものだ。

―――日本語の難しさ

―――意図の汲み取り間違いが生む問題

―――決して嘘はついていない

☟下記noteでは同じ意を持つ文章でどれだけ簡潔で分かりやすく、かつ面白い表現ができるかを記している。

note.com

―――伝え方の工夫

昔、ネガポ辞典なるものがあって、後ろめきな言葉を前向きな表現で表すものがあったが、意味は別に変らず、印象ががらりと変わるものであった。職場では体の良い言葉でちょろまかす人が上手く生き延びているが、同じことを伝えるにしても表現方法だけで印象やその後の展開が違うことだけでも大いな可能性があるのだ。

―――言葉の一捻りで大きな効果がある

―――編集用語「漢字をひらく」で文章を見やすく

下記Tweetは長文になっているのでリンクから見て欲しい。読みやすさの観点から、複数の同音異語がある表現や"て"や"で"の後ろにくる補助動詞をひらがなにするといった技法があるようだ。

https://twitter.com/i/web/status/1667092699890208768

☟言葉の表現で売り上げ回復を計ったマーケティング方法については下記記事にも追及しているので確認していただきたい。

note.com

―――書き方によって印象は大きく左右する

フォーマット

メール文でよく見られるのが、「~致します」「~いたします」や「宜しく~」「よろしく」のように漢字表記かひらがな表記かで悩ましい部分ではあるが、厳密にどちらが正しいとかは不明。他人によって違うものの特に誤りではないためか、突っ込まれることはほぼないが、無意識の認識で大丈夫だと思って使用していると痛い目に遭いそうなのが言葉の恐ろしいところだ。

―――論文作成のフローチャート

―――「一言余計」を無くして簡潔に情報を伝達する

進化する言語

☟最近こんなTwitterアカウントを見つけた。時代の発展と共に、年末にこの1年で一度も聞いたことのない若者言葉を耳にする流行語大賞があるが、今やSNSでのミームがそのままノミネートされることもある。このアカウントをフォローすることで年末にびっくりすることを多少は防げるだろう。

twitter.com

初めて聞いたときは犬のことだと思っていたワンチャンも、包括的に複数の意を持つ単語と化していったようだ。若者言葉は基本的に下品だが、ミームのようにバズること、また死語としてすたれていくことも多い(死語と言う言葉自体が死語)。

「ワンチャン」の用法については、もとは「一縷の望み」くらいの意味だったのが、そのうち「もしかしたら」「たぶん(いける)」のような意味で使われるようになって、いまや「別に」くらいの軽い意味でも使われています。「今日の夕飯、カレーでもいいけど、ワンチャンうどんでもいいよ」みたいな感じです。使用が広まっていくうちに、最初の頃にあった露骨な下品さが身を潜め、その代わりに図々しさは増したなと感じます。

diamond.jp

―――誤用

新しい(あらたしい)のように、誤用がそのまま一般化した言葉は多い。よく重複(ちょうふく・じゅうふく)なんかは職場で口論になる。

www.youtube.com

―――ら抜き言葉

いわゆる「ら抜き言葉」とは可能の意味の「見られる」「来られる」等を「見れる」「来れる」のように言う言い方のことで,話し言葉の世界では昭和初期から現れ,戦後更に増加したものである。

www.bunka.go.jp

mobile.twitter.co

着眼点

―――起源を辿ると面白い

おじさん構文

―――若者文化に乗っかることそれ自体がおじさんの傾向・心理

―――下心を偽装しようとする心が既に下心

―――作られた気持ち悪さ

―――男女問わず、傷つきたくない中年が若者と交わる際の構文

―――起源と心理

―――技術的観点

便利なサイト・ソフト

mobile.twitter.com

☟下記記事内にて様々な便利サイトがまとめて掲載されているのでこちらで確認してほしい。

readingmonkey.blog.fc2.com

■ことばさあち

cotobasearch.com

出かかって出て来ない言葉を調べるのに最適。

霞ヶ関用語集

www.ops.dti.ne.jp

霞が関及び官庁で使われる業界用語的なものを集めたサイト。国家公務員の方にとってはあるあるネタなのかもしれないが、割と一般企業に勤める者からしても良く使うという単語があったり、逆にここで始めて見るような単語もあるので面白い。

 

以上。