魂の叫びのような雰囲気が良い。MOROHAは遠くから茶化して聴けても近くでは真顔になってしまう真髄があるという旨を呂布カルマが言っていた記憶があるが、この作品は音が聞こえた瞬間から真顔。
2.野崎りこん『野崎爆発』
FPMがサウンドを担当したゲームの『鈴木爆発』のようなタイトルだが、爆発とともに宇宙に放り出されたような浮遊感とスペースサウンドが最高。
3.Electrical LOVERS『Ringer ho ho』
どこか2000年代の平沢進っぽい雰囲気のある民謡とテクノを合わせたような雰囲気のテイスト。電子の街アキバで一昔前に流れていそうな雰囲気。この懐かしさを持ったダンスポップの電子リフが癖になる。
4.Funkadelic 『Maggot Brain』
全体的に盛り上がる作品だが、夜はこういったファンクも作業の踏ん張りのガソリンになる。総再生時間は短いものの十分楽しめる。
5.Pink Floyd『Meddle』
映画の幕開けのようなイントロから、ラスト最高の「Echoes」まで、サーファーの男の1日のような壮大で充実した大冒険を感じられる。この楽曲が使用された映画『クリスタル・ボイジャー』がなかなか良い。ヒッピーらしい若者のドキュメンタリーだが、彼と一緒にサーフィンをしているようなトリップ感覚を味わうことが出来る。
6.Flamingosis『Daymaker』
「Daybreak」のファンクさと電子のピコピコ感が心地良い。ドラムのリズム感覚が落ち着く。FLYLOやJ Dillaに影響を受けた感じは伝わってくるし、2021年作の割には昔の70年代のファンク・ソウルっぽい響きがする。ただ音は洗練されていて今の録音技術だなというのはわかる。
7.Brainiac『Bonsai Superstar』
どういう感覚で聴くのに挑んだらよいかわからないタイプのサウンドのロック。時折電波の悪いラジオのようなノイズが盛り込まれたり、フォークみたいな歌やらパンク・メタルやらいろんなスタイルが幅広くあって先の見えない感じが良い。中毒性とカッコよさは保障されている。
8.鈴木雅之『mother of pearl』
イントロから80年代的なニューウェーブのグルーヴで最高にアガる。あの「ガラス越しに消えた夏」収録だが「メランコリーな欲望」の謎のシンセ音とSEがドラムで無理に統一されたような感じと非常に歌いづらいメロディーの狂気が凄い。
9.c0ncernn『Dariacore 3... At least I think that's what it's called?』
過去の楽曲をスピードコア・ブレークコアなどネットミュージック風のサイバー仕掛けを施してクラブミュージック化したような作品でトランスできる。倍速で聴いているようで情報量が多い。
10.Weedie Braimah『The Hands of Time』
ガーナのジャンベ/マルチ打楽器奏者の作品。「Full Circle」から既に祭りは始まっている。打楽器とギター、ピアノのアンサンブルが心地よい。ジャズと言っていいのだろうか、リズミカルさが最高。
以上。