1.Military Genius『Deep Web』
謎めいたジャケも良いし、中身の楽曲もジャンルレスな形容しがたい雰囲気で良い。不気味で美しい旋律を保っている。コクトーツインズ的なドリーム・ポップ感がある。
2.King Rambo Sound『Strange Reality = 奇妙な現実』
Vaporwave的なジャケでありながらもノイズと電子音の渦が最高に中毒になる。IDM的であるがクラブ的なリズム感があるのでダンスミュージックとしても通用する。
3.Andy Akiho, Sandbox Percussion『Seven Pillars』
スチールパンの音色が美しい作品。ほぼ打楽器のパーカッションのみで作られている。
4.Nikita Bugaev『oo Flips』
コンピュータの吐き出すエラーをコラージュしたような作品。綺麗な音色でリズミカルなものもあれば不気味な不協和音っぽいものもある。IDM的な感じだが踊れるような雰囲気ではない。
5.Paavoharju『Yhä Hämärää』
アンビエントのようなフォークのような、民族音楽のような雰囲気。どこかカルトな雰囲気を醸し出していて、危なさと美しさを兼ね備えた狂気。危険だが知数いてしまう魅力のある花のような作品。
6.Christian Marclay『Records』
ターンテーブル演奏のパイオニア、クリスチャン・マークレーの作品。DJと言えばそうだが、クラブで流せないしノれない。ほぼ雑音状態の曲が多いが、聴いた雰囲気では実際に"演奏"しているようなのでサンプリングとも違う。
7.Nero's Day at Disneyland『From Rotting Fantasylands』
閉園後のディズニーランドのような悪夢感がある。電子音とグリッチ感、ブレイクコアが一体となってポップなナース・ウィズ・ウーンドといった感じがする。メルヘンとメンヘラが合わさった世界観。
8.Mort Garson『Mother Earth's Plantasia』
レトロゲームの筐体のようなBGM。細野晴臣が世界初のゲームのサントラ「ビデオ・ゲーム・ミュージック」を出したような感じで効果音的なものとメロディーが相まって最高な仕上がりになっている。
9.Duet Emmo『Or So It Seems』
ポップさを置いてきたkraftwerkっぽい雰囲気。ラジオ塔から発せられる謎の電波をかき集めて音楽に仕立てたような仕上がり。闇市の博物館のような楽曲が多い。
10.Persona『Som』
昔の白黒のトーキー映画にBGMを付けたとしたらこんな感じだろう。冒頭のスポークンワードから引き込まれ、まだシンセもないような時代にアトムの電子的な足音を作った大野松雄のような実験的アプローチが盛り込まれている。バラエティーに富んでいる。
以上。